師走に歩く箕面裏山オフ〜如意谷から外院尾根
 平成14年12月22日(日)
【天候】曇り時々晴れ
【同行】別掲
勝尾寺南山にてオフの面々
佐竹さん写ってなくて御免


 今年の掉尾を飾る箕面裏山オフ。その前日は最近にしては珍しい本格的な雨。大丈夫か
なぁと懸念されたのだが、低徘の有力メンバーであるのりかさんの是非とも行きたいとい
う熱意(笑)が通じたのか、翌日は雨も上がって風もなく、青空も顔を出す上々の天気。
勇んで集合地の阪急箕面駅を目指す。

 電車で集合地へ行くのは初めてである。年甲斐もなく一寸気恥ずかしい感じだ。(^^;
早めに着いたつもりだが、駅前のコンビニで弁当を買って出てくると、水谷さんが所在な
げに待っている姿が目に入る。挨拶を交わしていると駅前通りから意外な顔が近づいてく
る。なんと、しまださんじゃあ〜りませんか。チャットでの発言から何となく来るんでは
という予感はあったものの、見送りだけとはいいながらホントに現れるとは。(笑)

 喫茶店で時間調整していたhiroさん。今回企画の佐竹さん。買い物ののりかさん、
呉春さんと、参加の面々が次々に集合して、定刻5分前、いざ!出陣とあいなった。

 日頃は車でしか通らない車道を徒歩で行くと、何か違った道を歩くようで新鮮である。
閑静な住宅地を進めば、被昇天学園の校舎で、車道を横切って如意谷に通じる階段道を登
る。左手に結構深い如意谷。すぐに市営如意谷住宅は尽きて、その奧に綺麗な山道が谷の
左岸に延びている。昨夜来の雨で笹に滴が附いていて、「こりゃぁ、びしょびしょかなぁ」
と最初は懸念したのだが、それも杞憂で大したことはない。すると右手にぽっかりと大き
な洞窟が口を開けている場所に出る。何の穴だろう?防空壕の跡でもなさそうで、首を捻
るばかりだが、はたと思いついたのは知明山にもあった廃坑跡。この近くの石澄川にもこ
れと似たのがあるそうだから、戦時中に銀かマンガンでも採掘していた跡ではなかろうか。

如意谷に面した謎の洞窟の前にて
モデルははりまおさん

 鹿だったのかサルだったのか、チラッと茶色い動物の姿を見かけたりしながら、如意谷
の沢を何回か渡り返す。左手の高みには車道が走っている為か、古い車が捨てられている。
それも2台も。その内の1台は草が生えて捨てられてからかなりの年月を経ているようで
ある。ナンバーも無いこととて意図してであることは間違いないが、怪しからぬ話ではあ
る。

 沢の二股を右に進む。沢の水溜まりには小さなカワムツが群れている。ということはこ
の水溜まりは一年以上枯れていないのかぁ?と下らないことに感心していたら、苔むした
ゴロゴロ石に滑って足を踏み外してしまった。

 大して急な傾斜もなくゆるゆると登っていくと、前方にススキが生えた堤防風の斜面。
コンクリートの階段がある。才が原池。と、またもや見慣れた顔が池の堤で待っている。
さっきの洞穴で別れた島田さん。林道を政の茶屋から下ってきたのだという。途中、サル
の大群に遭遇し恐かったそうな。

 林道の方からは今度は単独おじさん。人懐っこい方で箕面のハイキング道を網羅したガ
イド図を下さる。「地図あげるよ。間違いも多いけどなぁ」(笑)

 再び、島田さんと別れて、我々は才ヶ原尾根を南に向かう。この辺りから作業道が縦横
に錯綜している。その全てが地形図に載っている訳もなく、行き先を定めるのが難しい。
今回は数字が書かれた赤い杭を目印に進む。赤松やリョウブ、ヤブツバキ等が混じった明
るい雑木林である。西側に見えるなだらかな稜線は六個山らしい。

 途中で道がはっきりしなくなっても、そこは箕面。某かの稜線に上がれば道がある。今
日も途中でハッキリしなくなったが、それらしい所を進めばまたいい道に戻れた。(^^;
二十二曲がりから上がってくるらしい地道に出た所で小休止、女性陣からの差し入れに一
息つく。

 破れた鹿除けネットのある桧の人工林沿いに東に向かう。ややきつい下りをこなすと小
さな沢沿いの地道に合流する。以前は見かけなかった『箕面里山ふれあいプラットフォー
ム』と署名のある真新しい小さな指導標が備えられてある。『右 白島』とある。
「ん....?」そうだ思い出した。ここへは来たことがあるぞう。あの時は谷山谷を遡行し
て来たんだった。この辺りの右手はずっと人工林。その切れ目のような部分で、右の低い
尾根に上がるように折れる。登った先にも明快な踏み跡がある。

 尾根の上のT字路を北に向かう。植林から雑木主体となった道を、谷山谷への道を分け
て更に辿ると、勝尾寺南山と書かれたプレートがある。
「ありゃ?勝尾寺南山の登り口、こんなだっけ?」
どうも記憶にない。首を捻りながら緩い斜面を登ると右手に見覚えのある踏み跡が合流し
てくる。ウツギ谷と谷山尾根の分岐からの道だ。今回使ったのは南側の登り口でした。

 勝尾寺南山はこれで三度目。ここは南側が見渡せる隠れた名所?で、今日はうっすらと
大阪湾も霞む。以前来た時もここでサンドイッチを頬張ったなぁ。一寸早いけれど、昼食
には今回一番のポイントなので、ここでランチタイム。この後は例によってあーだこーだ
と四方山話に花が咲く面々でありました。

 下山は北側へ向かう。急傾斜で湿っているが一気に下ると小さな沢になる。笹が現れれ
ば政の茶屋への踏み跡に飛び出し、少しあちこち探索した後、勝尾寺参詣道の丁石道へ出
る。

 八天石蔵等を見学した後、豊能自然歩道の分岐を過ぎて外院尾根の丁石道を下っている
時である。単独の自転車野郎が降りてくる。何処かで見かけた顔だなぁと思えば、さとゆ
きさんでありました。勝尾寺南山にも寄ったとか。そこではほんの15分違いですれ違い
だったが、良く会えたもんだ。良い意味で『類は友を呼ぶ』でしょうか?(笑)

 丁石道も新旧があって、分岐と合流を繰り返す。水場を抜けて南の展望台で再び小休止。
今日もなかなかの展望で、鷲峰山方面から生駒連山を経て二上山、葛城山とたたなづく山
並みが青い。左手には阪急が開発する「彩都」の造成が進んでいて、地肌が赤く痛々しい。

 そんな景色をみんなで眺めていたら、週三回は歩いているという単独おじさんに出会う。
お手数ながらここで記念写真を撮ってもらった。さぞ煩い連中でしたでしょう。申し訳な
し。

 更に下り、溜め池で左にカーブすると最早周囲は畑地。畦に咲くホトケノザやタンポポ。
畑の作物を話題にしながら歩くと、府道箕面池田線の阪急バスの外院の停留所までもあっ
と云う間である。

 ここで今日は散会。28日の忘年会でまた会いましょうと約束してそれぞれ家路につく。
タイミング良く千里中央行きのバスが直ぐに来た。

 小春日和の箕面裏山オフ。年末の為か歩く人もいつもより少なかった感じだが、その分
静かな山歩き。才ヶ原付近は歩いた事がなかったが、いい道を教えてもらいました。それ
にしても色々な道が網の目のようにあるのには驚いた次第。出遅れた時や行き先が決まら
ない場合に暫く楽しめそうだ。企画の佐竹さん、同行の皆さん、謝謝。



■同行  呉春さん、佐竹さん、のりかさん、水谷さん、松田さん(五十音順)

【タイムチャート】
8:00自宅発
8:40〜9:00箕面駅前
9:18如意谷団地北端
9:25〜9:30廃鉱跡らしい洞穴
10:05〜10:12才ヶ原池
10:52白島コース合流
11:24勝尾寺南山南側の取付き
11:30〜12:10勝尾寺南山(406.9m 三等三角点)
12:18勝尾寺南山北側の取付き。(この後一寸ウロウロ)
13:20〜13:28勝尾寺参道途中の南側展望地
14:05皿池公園
14:10外院バス停



勝尾寺南山のデータ
【所在地】大阪府箕面市
【標高】406.9m(三等三角点)
【備考】 谷山尾根から勝尾寺南山
箕面ぶらり散歩Part4〜点名『萱野』を踏む』をご覧下さい。
【参考】箕面国定公園ガイドマップ、エアリアマップ『北摂の山々』



   トップページに戻る

inserted by FC2 system