爽秋の大阪市最高峰〜鶴見新山

       
風車の丘にて。空の青、サルビアの赤のコントラスト
                          平成12年 9月17日(日)
                          天候: 晴れ
                          同行: かみさん、三女朋加


 久しぶりの晴天。敬老の日も過ぎ、それまでの蒸し暑さも消えてようやく少し秋めいて
きた。低山徘徊の方々はさぞやあちらこちらに出没?されていることだろう。小生もそれ
にあやかりたいところだが、さりとてオリンピックも気になるし、柔道の金メダルシーン
や水泳なんぞを見ている内に、早めの出発チャンスを逸してしまった。「まぁ山は逃げな
いしねぇ。」と負け惜しみ。
 
 そんなら家族サービスというわけで、何年かぶりで鶴見緑地に出かけてみた。

 昼下がり、内環状線から花博通に入る。ところが意外や駐車場は満杯。入場待ちの車も
10台ほど。「こりゃ暫くかかるなぁ。」とかみさんと話していたら、しびれを切らした車
が列を離れて行く。その上、幸運にもパラパラと1・2分毎に駐車場から出ていく車があ
るので思ったより早く入場が出来た。何故だろうといぶかしんでいるとやっぱりそうでし
たか。駐車料金が結構高いのです。2時間700円。それ以降1時間毎に350円也でし
た。

 「咲くやこの花館」から「いのちの塔」の横を過ぎる。この「いのちの塔」の建物の壁
が鏡になっていて、その前でガングロコギャル達がダンスの練習に余念がない。一方、『
花桟敷』では中高年の人達がスピーカー、マイク付きでカラオケに興じている。そういえ
ば天王寺の動物園付近でもこんなのやってました。
 
 大池の畔のレストハウスでたこ焼き。ビールを買おうと思ったが一寸大きめの紙コップ
入りの生ビールが500円は高いので我慢。
 
 風車の丘へ行ってみることにする。人工のせせらぎがある。ひょっと覗き込むと、なん
と今では珍しくなったメダカが泳いでいる。小生が子供の頃は雑魚だったメダカ。今では
絶滅危惧種にされているとかいないとか。こういうところでどっこい生きている。結構逞
しいものがある。

 木々の間の遊歩道。以前に比べて木々が成長し、大分自然らしいイメージに近づいてき
た感がする。日差しはまだまだ厳しいが木陰は涼しい。赤トンボの群が芝生の広場の上空
を行き交う。風車の丘に登りきると、サルビアの赤い絨毯が綺麗。早速記念スナップ。

 あずまやが有ったので休憩。我慢ならずついに缶ビールを購入。

 目の前にはサルスベリのピンクの花。その奥のこんもりと盛り上がった林の中に階段が
吸い込まれている。ひょっとしてこれが鶴見新山かな?と皆で登る。真っ直ぐ100段程
の階段を上がりきると、そこは丸い円墳のような芝生で囲まれた新山の頂上であった。そ
の頂上に登ってみると、なかなかの眺めではないか。樹木が成長しているせいで東側は見
えないが、北は能勢、箕面からポンポン山などの山並み、西に六甲山塊。南は泉南から延
びる和泉山脈。金剛、葛城から二上山、高安山、生駒山と何といっても東側の大和と河内
を隔てる山々が近い。

円墳のような鶴見新山の山頂

 ところで、例の天保山山岳会がこのほど大阪の超低山7山のウォーキングマップを作成
したそうで、その中にこの鶴見新山が入っているそうだ。さてこの鶴見新山、何時、国土
地理院の地形図に掲載されるか楽しみである。 

 頂上から西の方へ下っていけば花博名残の国際庭園。モロッコやネパール、チベット、
イギリスなどのお国柄を現す庭と建物がある。その建物の一つに人だかりがすると思った
らモデル撮影会の最中。コンタックス等の高級カメラをぶら下げた中高年が沢山。パシャ
パシャとシャッターを切っている。中にはモデル撮影に飽きて、親子が散歩させていたペ
ットのプレーリードッグを撮す人がいた。

 人混みを避け、草むらで大きなショウリョウバッタ何ぞを捕まえながら、ゆっくりと大
池の畔。水辺にはサクラタデだろうか薄紫の花が咲いている。

 ぐるっと廻って再びレストハウス前。何となく人出が増えてきたようだが、近所の人達
の散歩の時間なのだろうか?駐輪した自転車が多い。
 
 日差しが傾くのも早まってきた。前日と違って爽やかな風が吹き抜けた昼下がり。暑か
った夏もようやく息を潜め、萩の花が綻ぶ。本格的な秋ももうすぐを実感した超低山散歩
でした。

   【タイムチャート】
     計測していません

 

 
  鶴見新山のデータ
   【所在地】大阪市鶴見区
   【標高】39m
   【備考】
大阪市の最高峰です。鶴見緑地を造成した際、昭和58年
4月に造られた人工の山で、花博の時は『太陽の丘』と
呼ばれました。時を経ることにより植林された木々が大
きく育ち、自然の山らしくなりました。頂上は丸い芝生
の丘で、大阪平野がほぼ360度見渡せます。



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