太陽温泉〜銭湯で天然温泉に浸かる
平成１２年 ２月１９日（土）
久しぶりにお手紙差し上げます。今回は銭湯で天然温泉が味わえると云う太陽温泉です。
大阪付近はどこを掘っても温泉が出るそうですね。私の住まいする豊中市内でも、ここ
太陽温泉以外にも阪急豊中駅近くのホテルの中にも天然温泉「志保の湯」というのがある
そうです。
ところで太陽温泉はもともと銭湯で、桃山台の団地に囲まれたところにあります。初期
に建てられた団地には、もともと風呂の設備が無かったそうで、公団が政策的に銭湯を均
等に配置していったそうで、その一つが太陽温泉だったようです。
しかし、時代と伴に生活水準も上昇し、各世帯が自前の風呂を保有するようになり、客
足は徐々に遠のいて行きました。それを元に戻そうと村おこしならぬ『銭湯起こし』の呼
び物にしたのが、この天然温泉ということになるのでしょう。結構流行っているようです。
まっ、なにはともあれ、銭湯料金で天然の湯が味わえるのはうれしいものです。
そんなことを思っているうちに、やっと駐車場が空きました。玄関前の機械式のパーキ
ングに入れて入場します。履物を下駄箱に入れてっと。
銭湯と云っても、貴方や小生が坐りたかったような昔懐かしい番台はありません。自販
機でプラスチックの入浴券を買い、受付で手渡すシステムです。尚、特別料金を払えば、
打たせ湯、ジャグジー、露天風呂等がある階上へ上がるカギがもらえますが、今日は通常
料金の階下で我慢です。
受付を抜けると通常の銭湯の脱衣場です。そう、四角い金属のカギのついた脱衣箱の並
ぶあれです。一寸狭い感じで、同様に浴場もあまり広くありません。通常の銭湯の３／２
位の広さでしょうか。その真中に定員５〜６人程度の岩風呂があって、やや黄味を帯びた
透明な湯が流れています。少し金気のする湯は、ナトリウムを含んでいるのか皮膚がぬる
ぬるします。そうそう、カビキラーが手に付いた感触ですよね。でも湯から上がるとすべ
すべするので、こう云うのを美人の湯と呼ぶようですね。
丁度良い湯加減。洗うのもそこそこに、湯船に出たり入ったりしてしまいました。
さて、湯上り。受付を出たところが休憩室になっていて、テーブルが置いてあり、うど
ん、ビール、おでんなどが食べられます。小生はいつもここでビールを飲みながら、カミ
さんとちびが出るのを待つわけですけどね。ハハハ．．．。デッキがあるので夏はそちら
へ出て、かき氷なんかオツでしょう。
カミさんらが出てきたら、彼女らがうどんなんぞを食べ終わるのを待って引き上げます。
玄関の外に湯呑場があったので、胃腸に良さそうなのでついでに少し頂いて帰りました。
案の定、鉄っぽい味でした。
最後に感想ですが、近場で銭湯料金で安く温泉気分を味わうには良い所です。湯もいい
ですよ。でも温泉情緒は望めません。そら当たり前や、そこまで云うと贅沢ですわな。
それではまた．．．。
太陽温泉のデータ
【所在地】 大阪府豊中市新千里南町
【泉質】 ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉
【温度】 ２７．５℃
【備考】 豊中市内の新御堂筋横の団地に囲まれた銭湯にある天然
温泉で、兵庫県の氷上郡柏原町の温泉施設『高灯篭』と
同系列店です。
十数台ほど収容できる駐車場がありますが、混んでいる
時があります。周囲は団地のため路上駐車禁止です。
最寄は北大阪急行桃山台駅。そこから阪急バス千里中央
行きで追手門幼稚園前。徒歩では約２０分です。
トップページに戻る
