摂津峡温泉

                            平成11年2月14日(日)                             天候:晴れ時々曇り                                 同行:かみさん、長女、                                  一番下のチビ    
  前略                         大分天気が周期的に変わり始めてきたようです。これも春の兆しだとか。そこで、久し  ぶりに一っ風呂浴びに、摂津峡温泉河鹿荘へ、今回はその報告です。   山ばかり出掛けていて、温泉目当ては本当に久しぶりです。R171を高槻市内へ。大  畑町か今城町の交差点で北上、つまり山の方へ向かいます。   名神の高架を越えるとポンポン山を盟主とする京都西山に連なる山々が近づいてきます。  その山々を源とする芥川が作り上げた摂津峡。関西耶馬溪とはちと大袈裟ですが、桜の頃  や真夏の頃は賑わいます。   さて、その摂津峡のとば口にある摂津峡温泉かじか荘。受付で1200円也を支払って、  浴場へ。ところが露天風呂は一階下にあり、一度服を着ないと行けない構造で、不便とい  えば不便。しかし露天風呂に入らねば来た甲斐が無い。大浴場は後にして、まずは露天風  呂へと向かいます。   長谷寺に似た20m程の渡り廊下を通って、芥川沿いにある東屋風の建物へ。岩を組ん  だ四畳半程の湯船に、無色透明の湯が湯気を立てています。芥川を挟んで向こう側は、低  い雑木の山際です。   湯に浸かりながら、岩に腕を組んでぼんやりそちらを見ていると、芥川の清流に一羽の  シラサギが川中の石の上に片足を上げて立っているのが目に入りました。その視線の先を  辿ると、水中に何か黒い物がじっとしています。大きな鯉です。まさかあんな大物を狙っ  ているわけではありますまいが、シラサギもなかなか目ざといものです。   セグロセキレイがせわしく歩き回っていると思ったら急に飛び立ちました。カモが2羽  近づいてきたからのようです。後で温泉の受付のおばさんに聞いた話では、昨日は親子の  カモが泳いでいたそうです。   寒くなると湯に浸かり、火照ってくると岩に腰掛け景色を眺めるという動作を繰り返し  ている内に小一時間は経ったでしょうか。大浴場に向かいます。   受付でタオルを借りて中に入ると、大浴場の脱衣場の所に蒸し風呂があります。小生は  試しませんでしたが、浴衣を借りて陶器製の枕で寝ころんで入るようです。和製サウナと  いったところでしょうか。   大浴場は15人位は入れるでしょうか、湯船がガラス張りになっており、先程の景色が  望めます。その奥に半坪程度の小さな露天風呂が付属していましたが、余り情緒はありま  せん。   さて、湯上がりは腹が減ります。料理旅館ですから鍋で宴会をしている部屋もあります。  その旨そうな匂いに腹の虫がグーッと鳴ります。我慢、我慢。こちらはロビーで珈琲を戴  いてから引き揚げました。   秘か湯度は無いですが、市街地に近くて、ある程度の自然度もあり、ハイキング帰りに  ぶらっと立ち寄るのも良いかも知れません。但し、宿泊客とか鍋つきの日帰りパックの利  用客が多い時は、入浴のみは断る事もあるそうですが、今日をいれて三回、いずれも大丈  夫でした。因みに石鹸、シャンプー、リンスは付属していますので手ぶらで入れます。   それではまた...。 感冒が流行っているとの由、お気をつけ下さい。                                                          
 摂津峡温泉のデータ
   【所在地】 大阪府高槻市    【泉質】  アルカリ性単純泉    【温度】  17℃    【備考】  関西の耶馬溪といわれる摂津峡の入口にある料理旅館河鹿荘にあ          る温泉です。芥川に面して男女別の露天風呂もあり、ここより少          し奥の、花の里温泉とともに高槻近辺の散策の後に入浴すると良          いでしょう。


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