どんよりとした天気。夜半には降雨もあり、遠くへ行く気もしない。ぐずぐずしていて気がつけば もう1時半。先週と同じく近場を散策することにする。 とりあえず、箕面へ、東海自然歩道でもぶらつくことにする。14時自宅発。30分程で政の茶屋。 箕面ビジターセンター前に着く。もみじ橋の前に車を置いて奥へ。駐車場横に東海自然歩道の標識。 それに従い階段を登る。すぐ左に折れると、分岐の標識。右、自然研究路、左、泉原とあり、ここは 左へ進む。 幅2m程の尾根状の赤土の道、まもなく、キリシタン大名高山右近の里高山からR423へと合流する 府道を跨ぐギフチョウ橋。それ自体が階段になっている珍しい橋である。ここまで来ると、ビジター センターの嬌声も遠くなりようやく静かな山道となる。足元を見渡すが、花は無し。ショウジョウバ カマもトウが立っている。卯木の花も無し。時折、咲き遅れのモチツツジのピンクの花。振り返れば 漸く鉢伏山(604m)方面が顔を出す。 土に半分埋もれた丸木の階段を登る。左手は桧の植林帯、右手は赤松などの雑木林。尾根のコブに ベンチ。小休止。 一服して、やおら立ち上がり、歩を進めると前方に広い坂。幅10m程、周囲は赤松の疎林。道は 右へ緩やかに曲がって一旦下る。せっかく登ったのにもったいない気持ち。と、右手草むらに白い物 が目につく。ササユリだ。先週も歌垣山へ見に行ったっけ。箕面の山にも咲いているとは知らなんだ。 暫し観賞。 鬱蒼とした木々のトンネルを抜けると岩だらけの急坂に出くわす。もともと、箕面連山は修験道の 山だそうで、少しは修験道らしくなってきた様だ。岩の間に又ササユリの花。結構見つかるもんです。 カメラを提げた夫婦連れの方が上から降りてきた。聞くとやはりササユリを写しに来られたそうだ。 岩のゴロゴロ坂からしばらく進めば方位盤の広場。しかし展望は今一。説明板がある。箕面の岩石 の説明。それによれば、箕面の岩盤は珪岩と言われ、放散虫の死骸が堆積したものとある。太古は海 だったとは不思議なものだ。 もう一つの説明板には「森林は緑のダム」とある。北側の清水谷が伐採のため、昭和42年7月の 大豪雨で土砂崩れを起こしたそうな。自然破壊も程々にしなければ、強烈なしっぺ返しを喰らう見本 でしょうか。 丸木の桟道が見えてきた。長さは30m程もあろうか。三国志に出てくる蜀の桟道もこんなだった のだろうか。ここからは清水谷を隔てた明ヶ田尾山等の山並みが木々の間から垣間見える。 桟道を過ぎると光仁天皇の皇子、開成皇子の墓。勝尾寺、神峰山寺の開祖で、墓は元享4年(1324) の建立だそうだ。建武の中興の少し前になろうか。600年以上の春秋を経ていることになる。
開成皇子陵 |
羽を休める蝶。誰か名前をご存じでしょうか? |
【所在地】大阪府箕面市 【標高】 560m 【備考】 明治の森箕面国定公園の地域内。麓に西国札所の勝尾寺がある。 又、最勝ヶ峰の尾根伝いに東海自然歩道が通る。所々にベンチ、案 内板があり、自然研究路と合わせて、ファミリーハイクにうってつ けです。 政の茶屋はロックフィルダムの箕面ダムの下にあたり、ここには神 戸営林署の手でビジターセンターが設けられており、箕面の自然に ついて展示されています。(無料) 尚、勝尾寺へは千里中央から阪急バスが出ています。
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