能勢妙見山へお手軽散歩

                           平成12年 7月 2日(日)
                           天候:晴れ一時曇り
                           同行:三女朋加

 かみさんが昼から用事があるというので、一番下のチビの子守を仰せつかってしまった。 それにしても真夏が来たような暑さ。家にいても始まるまいと子供が喜びそうなケーブル とリフトで登れる能勢妙見山へ避暑?に出掛けることにした。(実は山でビール飲みたか っただけやったりして...。(^_-) )  むくむくと入道雲が湧いている梅雨の最中とは思えない夏空だ。近くのコンビニで鮭弁 とビール、紅茶、スナック菓子を仕入れていざ出発する。  大きな渋滞もなく、知名湖畔から順調に妙見ケーブルの黒川駅へ到着したのだが、駐車 場が満杯。仕方なく県道を引き返して、路肩の広まった部分に車を駐める。  都会ではとんと聞かなくなったアマガエルの鳴き声を聞きながら、黒川駅へ戻ると駅員 さんが女性。(あとで気づいたが、ケーブルの運転士も兼ねているのでした)その駅員さ んが一日フリー乗車券があるという。値段は800円。ケーブルとリフトの往復でこれは 安い。ちなみに朋加は幼児なので無料でありました。    13:00発の時間まで間がある。車窓に山の匂いを含んだ風。丁度アジサイが盛りだそう で、ケーブルで乗り合わせたおばあさんは何回も乗り降りしているんだという。ふーんそ んな使い方もあったのか。
妙見ケーブルの座席でキャップをくわえる朋加
 発車の合図が鳴る。下から見上げるケーブルの登る斜面は意外に急である。ケーブルは 軌道横のアジサイを見物してねとでも言いたげにゆっくりした足取りで、それでも10分 足らずで山上駅へ。そこからは電気自動車が足弱を運んでくれると云うので便乗させても らう。楽ちん楽ちん。(幼児連れもたまにはええことあるもんだ。)  リフトには朋加をだっこして二人乗り。これが意外と難しい。子供を落としたらだめだ し、いつの間にやら重くなっているし。少々力が要りました。  このリフトの下と両脇にガクアジサイが沢山植えられていて、青い花を咲かせている。 その廻りをシロチョウやタテハチョウが群れ飛んでいる。後を振り返ると、見慣れた北摂 の山々が顔を出している。右手遠くは今年の初山行で歩いた緑深い上杉尾根である。  リフトを降りると新滝道が右手から徐々にせり上がってくる。杉木立のほの暗い中にイ ワガラミだろうか白い装飾花が目立つ。    程なく山陽自然歩道の起点標から駐車場、そして鳥居の前に出る。能勢頼次の像がある。 能勢氏は能勢一円の領主で江戸期には徳川氏の旗本であった。そんな歴史を感ずる参道の 石畳である。古い土産物屋や食堂が並ぶ中を歩けば、間もなく信徒会館の『星嶺』の前。 その横が昔からある展望台で、遠めがねが数台置かれている。晴れた日には瀬戸内海や淡 路島まで望めるのだが、今日は駄目。  朋加が「ニョッキー!」と叫ぶ。見ると5cm程の黒いムカデ。(※註 ニョッキーと はアニメの主人公の青虫のことです)しかし、よくあれだけの足を間違えずに動かすもの だと変に感心しながら眺める。  ここで食事。待望のビール。簡易クーラーから取り出して一気飲みである。涼やかな風 に汗が引いていく。幾ら低山とはいえ、都会のあの粘つくような熱風とは段違いでありま す。    本堂を巡って旧郵便局、本滝寺道に着く頃に、北の方からゴロゴロと雷の音。いつの間 にか日が陰り冷たい風が北から吹き上げてくる。雨が来たら大変、一寸急ぐことにする。  京大の地震観測施設の横。アサギマダラがヒラヒラと目の前を過ぎて枝に止まる。そー っと後から手を伸ばすと難なく捕まった。朋加に手渡すと喜んでしばらく眺めている。逃 がしてやると、慌てるふうでもなく悠然と枝の上へ舞い上がっていった。  リフトを降りた広場は一寸した公園になっていて、能勢の水が湧いている。この水は旨 い。今日もポリタンク持参の人がいたが、朋加はといえば、そんなことは関係なし。蝶々 を捕まえるのに夢中でありました。  ケーブル山上駅への石畳の道。ここにもアジサイの株が盛りである。写真を撮ろうとし たその時である。走ったら駄目というのに走るものだから、案の定、チビは転けた。膝を 少しすりむいたが、ケーブルの駅で若いカップルにバンドエイドを頂いた。有り難うござ いました。  夕立は池田から豊中北部を駆け抜けていったようだ。再び戻った青空に西日が強烈でし た。妙見山へお気軽散歩の昼下がりでした。

   【タイムチャート】
   11:50自宅発
   12:40駐車地(妙見ケーブル黒川駅付近)
   13:00妙見ケーブル
   13:10〜15:20山上うろうろ
   15:20妙見ケーブル
   15:30駐車地(妙見ケーブル黒川駅付近)
  
    
  妙見山のデータ
       「汗だくの妙見山」をご覧下さい。
  【参考】 エアリアマップ 山と高原地図 『北摂の山々』



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