御吉野の湯

平成12年 4月30日(日)
天候:曇り時々晴れのち小雨
同行:単独
瀟洒な御吉野の湯の外観



 ご無沙汰しています。あいも変わらず貧乏暇なしです。ハハハ。(虚しい笑い)

 そんな中、久しぶりに大峰の稲村ヶ岳へ登ってきました。大峰からの帰りには何処
か温泉に寄って汗を流すことが多いのですが、今回は黒滝村の森物語にある御吉野の
湯に浸かってきましたので感想をば...。

 天川からの帰路、新しい長いトンネルを抜け黒滝茶屋を過ぎると、やがてY字路に
なりますが、標識に従い、右側の道、黒滝村の役場方面に向かいます。丁度Y字路に
瀟洒な道の駅『吉野路309』が建っていて目印になります。

 右側に見える黒滝川を遡行する形で北上していくと、前方に鉄橋が見えてきます。
これが『黒滝・森物語村』の入り口です。

 鉄橋を渡ると正面に、旧黒滝村の村役場の建物。現在は民俗資料館になっているよ
うです。その向こうには吊橋が掛かっています。長さ115mで日本最長の吊床板型
の吊橋だそうです。藁葺きの生活体験学習館の庄屋の家もありました。築200年と
か。今風の家と違って、昔の家は頑丈ですね。

 天川にいた頃から雲行きが怪しくなっていましたが、駐車場に到着した頃から雨が
ポツポツ落ちてきました。小生が大峰へ来ると良く雨に遭います。山に登っている最
中は大丈夫なので、決して雨男ではないつもりですが...。 (^^ゝ

 さて、敷地内の一番南側にある建物が、今日のお目当ての御吉野の湯の建物です。
名産の杉や檜をふんだんに使った建物です。玄関は吹き抜けになっていて、ロビーに
はやはりお決まりの名産品のお土産コーナーがありました。

 受付で800円也を払って浴場に向かいます。建物の真中をぐるぐるッと蝸牛の殻
のように廻って上がると男湯でした。

 結構盛況で、脱衣箱は満杯。脱衣籠に衣服を脱ぎ入れて目立たぬように脱衣箱の上
に置きます。ガラス戸を開けて入った浴場には、高野槇を使った浴槽が大小二つ。小
さい方はぬるめ、大きいほうは熱めの設定ですが、それほど差はありませんでした。

 稲村ヶ岳からの下山途中で滑って転んで、右ひざの打撲と擦り剥きがありますので、
ぬるめのお湯の方に入ります。意外にしみることもなく、ひっくり返った割に軽傷で
済んで今更ながら胸をなでおろした次第です。

 ところで湯ですが、無色透明でくせがありません。匂いもほとんど有りませんでし
た。5分程浸かっていたでしょうか?火照りを覚ます為、大きなガラス越しに外を覗
いてみます。丁度丹生川の流れが見下ろせましたが、コンクリート護岸で風情があり
ません。流れもそれ程透きとおっている様に見えませんでした。勿論、都会の川とは
比べ物にはなりませんが...。

 ふと気が付くと左側にプールがあります。見ていると家族連れでしょうか、水着で
入ってこられました。そういえば、プールの水面から泡が出ており、あれが噂の露天
のジャグジーかいなと納得した次第でした。この界隈では珍しいものですね。
 
 というわけで全体的な感想ですが、建物も清潔でいいのですが、なんせ露天風呂が
なく、ジャグジーに入らないでの値段なら、700円(H12/4/30現在)は少し高い気
がしますね。この近辺の一押しは今の所やっぱり天の川温泉でしょうか。でも夏場は
プールもオープンしますので、家族連れには良いかもしれませんね。避暑がてら来ら
れては如何でしょう。

 尚、洗い場はカランが8つほど。シャンプー、リンスは完備されています。また、
脱衣場にはブラシと整髪料も用意されてありました。


 御吉野の湯のデータ

   【所在地】 奈良県吉野郡黒滝村
   【泉質】  不明
   【温度】  不明
   【備考】  紀ノ川の支流黒滝川に沿う位置にある黒滝・森物語村の
         中の施設の一つです。
         洒落た外観に高野槇の浴槽と八角形のジャグジーを備え
         ていますが、料金700円はジャグジーを利用しない場
         合は若干高めに思えます。
         尚、森物語村には他に宿泊施設「森の交流館」、長さ1
         15mの吊橋、プール、民俗資料館等の施設があります。
         近鉄吉野線下市口駅から奈良交通バスで約50分です。

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