海水浴帰りに久美浜温泉

                             平成11年 8月10日(火)
                            天候:うす曇り
                            同伴:かみさん、下のチビ

   拝啓。残暑お見舞い申し上げます。白夜の貴公子です。    今年の夏は一寸不順ですね。今日も大阪は曇り時々雨の天気。でも折角なので、予定通   り、海水浴で日本海へやってきました。目指すは久美浜湾の砂嘴である小天橋。    ところが意外にこっちはいい天気で暑かった。出石で昼食をとった後、城崎から久美浜   へ。一度宿泊したことのある碧水御苑の横を通って行き着く先が目的地です。数キロの砂   浜が続く中、水も綺麗でなかなかのものでした。でもお父さんは海水浴だけが目的じゃな   い。缶ビールと目の保養?ですわね。ハハハ。(^^;    甲子園では高校野球も中止になったとか。夕方こちらでもにわか雨がやってきたので撤   収です。でも、ここまで来ればそのまま帰る手はない。久美浜温泉に寄って行きましょう。    少し内陸部に入ったR178沿いにある湯元館が目当ての温泉です。    フロントで入湯料払おうとしたら一寸高い。300円ほどと安かったはずですが、夏季   のみ値段が高いんだそうです。これで3度目ですが知らんかった。 (^^);    それでもなかなかの盛況です。でも風呂が大きいので、それほど満員と云うほどでもあ   りません。多くは海水浴やキャンプの帰りなのでしょう。日焼けした背中が痛い痛いと叫   ぶ若者もおりました。    早速、露天風呂へ飛び込みます。透明な湯が心地よい熱さで身を包みます。以前、入浴   剤のCMで伊丹十三がのたまわっていたのと同じ声が思わず出てしまいました。   「ウェ〜ェ〜。」    ここで周囲を眺めてみましょう。青い鉄平石と自然石で出来た湯船の横に、大きな銅像   が目につきます。どこかで見た顔?そうです。「くいだおれ」の創業者のおじさんです。   ケンタッキーのカーネルサンダースに何となく似ているような...。何でも香住出身で   兵庫県会議長も務めたとか。そんな偉い人だったんか...。(笑)    岩崖から湯の滝が流れ落ちています。ポンプで揚水しているにしろ、なかなかの風情で   すなぁ。    このように露天風呂自体は素晴らしいものがありますが、風呂から海が見えるなどの眺   望は皆無ですので念の為。    さて、火照った体を冷まそうと、岩に腰掛けて夕暮れの空を眺めます。灰白色の霧が流   れていきます。これが冬には局地的な雪雲になるのでしょうか。そんなことをとりとめも   なく考えている内に、肌に快いそよ風も吹いてきました。また浸かります。   「ウェ〜ェ〜。」    至福の時はアッという間に過ぎ去っていきます。かみさんと約束した時間が来ました。    風呂上がり。かみさんはまだなので、旅館の中をうろつきます。コーヒーショップ、食   堂、土産物屋、ゲームセンターまであります。旅館だから当然ですか。うろつきついでに   自販機を探します。勿論、例によって缶ビールのです。これがおじさんには生き甲斐です   なぁ。    ええ機嫌でいるとかみさんが上がってきました。   「ま〜た飲んでるわ。ええ加減にしなさい!」   「ほんとにね。」       てな具合に叱られつつ、イカの一夜干し、地元で取れたなすび、イカの塩辛を近所への   お土産に、温泉を後にしたのでありました。    安うて、露天風呂はエエし。ま、北近畿を訪れたんなら一度足を伸ばしてやって下さい   な。それでは...。                                        敬具
 久美浜温泉のデータ   【所在地】 京都府熊野郡久美浜町   【泉質】  弱食塩類ホウ酸泉   【温度】  56℃   【備考】  海水浴場で有名な小天橋の近くに湧く温泉。大衆的な旅         館湯元館の中にあり、湯の滝が流れる100人は入れる         大露天風呂があります。創始者はかの有名な道頓堀の「         くいだおれ」の創業者で、露天風呂内に大きな銅像があ         ります。         最寄り駅は北近畿タンゴ鉄道丹後神野駅ですが、少々駅         から遠く、マイカーが便利です。


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