虚空蔵山


    今日は無風で天気も良いとのこと。前回行きそびれた虚空蔵山へ向かうことにする。       いつもの如く出遅れ気味で、11:30出発する。R176で宝塚へ、出遅れ取り戻し    の為、西宮北まで中国道を採ることとする。再びR176で北上、三田市内で混むかと思    われたが意外と空いており、12:40には現地到着であった。酒垂神社の標識で左折、    JR福知山線の高架をくぐって又左折、山沿いの集落の中の道を戻る。懐かしい田舎の風    景である。     途中、おばあさんに神社と登山口のありかを確かめる。このまま一本道とのこと。すぐ    に右に杉木立が見えてきた。酒垂神社である。帰りに寄ることにして先へ進む。JRの踏    切を左に、やや広い道になったところで登山道まで1.1kmの標識、その前の一寸広く    なった路肩に駐車して、いよいよ出発。       田園の中の舗装路、山際のだらだら坂を右にカーブすると、前に舞鶴道の高架、右手に    コバルト色の水面が美しい池に出た。野鳥も多いようだが、如何せん同定が出来ない。残    念。     舞鶴道の高架を潜って左すぐに立派な登山道標識。舗装路が山中へ延びている。ズーッ    とそうかと思えばすぐに落ち葉の積もる地道になった。これがいいんですよ。       ちょろちょろ流れる谷川沿いに自然石を重ねたごつごつした道を登ると左に井戸の跡、    しばらく行くと「石舟」。谷川の水が岩の上を滑っており、虚空蔵堂参詣者の清めの場所    らしい。手を洗って前へ進む。       谷川を渡って程なく、それとも別れる。傾斜が急となりジグザグ道を進むと古びた灯籠    が現れ、石段上に虚空蔵堂の建物が見えてくる。聖徳太子の創建との伝承だが、天正年間    に再興されたものの明智光秀の丹波攻めで荒廃したという。一服し記帳をした後、堂横の    登山道を行く。                       
中腹の虚空蔵堂 
   クヌギ、赤松の明るい雑木林の中を、落ち葉を踏みながら、喘ぎつつ登ると役行者の祠    が左にひっそりと建っている。周囲の峰の頂が下方に見え出すと南方面が垣間見えてくる。       やや傾斜が緩やかとなると陶の道との合流点。立杭からの道である。ここで久々に人の    声、男女1人ずつの子供とお父さんが降りてきた。背の低い木々に囲まれた快適な小径を    なおも進むと、間もなく丹波岩。帰りに寄るとして、まず頂上(592m)へ。       ベンチとテーブルが置かれ、立派な山名板も。ベンチ横の岩に立つ。白髪岳、遠くに多    紀アルプス、東には清水寺の山門が見える。地図を見つつ山座同定を試みるが今一。       丹波岩に向かう。同方向に板状に剥離した岩がごろごろしており、先客の中年夫婦が一    組。双眼鏡で景色を楽しんでいる。     
丹波岩から六甲山系方面
    ここからの眺望は絶佳。北方向は見えないが、南遠くに六甲山脈、丹生山地、更に淡路    島、小豆島、その間に瀬戸内海が光る。更に、雌岡、雄岡、東は足下に立杭の里、遠くに    播州の山々、氷上方面の山々は雪をかぶって美しい。そういえばここにも雪が消え残って    いたっけ。       東は摂丹の山塊が蟠る。有馬富士、大船山。大野山はどれだろう。西から見たのは初め    て、よくわからん。残念。       持参したミカンを食べ、1時間ほど景色を楽しんで下山。15:27登山口。またやっ    て来たい快適な山行だった。       下山後は酒垂神社へ寄り道する。祭神はスサノオノミコトとのことだが、昔、疫病を瞬    く間に癒やしたという酒が出た岩は、裏山の頂近くにあるという。それは割愛させていた    だき、拝んで車へ戻る。16:00帰途、17:30自宅着。   【タイムチャート】  11:30 自宅出発   12:40 駐車(藍本)   12:50 池   12:57 登山口   13:02 石舟   13:14 虚空蔵堂   13:22 出発   13:28 役行者像   13:37 陶の道自然歩道出合   13:45 山頂(592m)   14:49 下山   15:06 虚空蔵堂   15:15 出発   15:27 登山口   15:40 駐車地点到着                                平成9年1月12日(日)
  虚空蔵山のデータ    【所在地】 兵庫県多紀郡今田町    【標高】  592m    【備考】  兵庫県三田市の北、今田町にあります。舞鶴道の藍本トンネルの西          側に位置し、西側の山麓は立杭焼の里。最近、体操の池谷選手が町          興しの一環で登り、案内板を設置したそうです。最寄駅はJR福知          山線の藍本駅です。  
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