羽束山
午後から雪か雨の予報通り、朝は青空であったのに西から厚い雲が空を覆いだした。立杭
の虚空蔵山に行くつもりだったが、急遽羽束山に変更する。遅くなると天候が崩れるのを懸
念し、近場だが早めに家を出る。といっても10:53だが...。
道は空いており、11:55には香下に着いた。路肩の広い所に車を停め、酒屋の自動販
売機でいつものようにコーヒー缶を買い、案内板通り、まず香下寺へ向かう。
香下寺は案外新しい建物だが、こじんまりした真言宗の寺で不動さんの幟がはためいいる。
右側の神社(八王子神社)前に登山道の標識がある。町石もあり12丁とある。
とうとう雪が降り出してきた。気温も3度。しかし風がない為か案外暖かい。
切通しの中の自然石の階段を登る。頂上にも寺があるようで道はしっかりしているのだが、
葛籠折れの道は案外厳しい。鼓動は激しくなるが一気に高度を稼ぐ。
15分足らずで広場に出た。六丁峠とある。帽子を被ったお地蔵さんと南無妙法蓮華経の
碑がひっそりと立っている。地蔵さんには真新しい花が供えてあった。
雪も激しさを増してきたので道を急ぐ。誰もいない静寂、自分の呼吸音と雪が枯葉をたた
く音のみ。やや平坦な道となり、ここからは東南方向の展望が展けているようだが、雪で微
かに下界と隣の峰が見えるのみ。
またまた、葛籠折れの道となるが、頂上まで200mとの三田市の標識板に勇気づけられ
る。索道注意の看板を過ぎると頂上(524m)である。真ん中に羽束神社、その北に観音
堂、南に展望の利く所があり地図があるが消えて定かならず。また定かであっても雪で見え
ないわなぁ。
ここでコーヒーで一服したかったが、雪がまた激しくなってきたので、早々に下山するこ
とにした。山道には、ミツバツツジも多く、春はきれいだろうと思える。簡単に登れるしフ
ァミリーハイキングには手頃でしょう。
さて、香下寺横の小さなお堂横の石に腰掛け、持参したパンと缶コーヒーで一服。上り下
り、誰にも会わなかったけれど、小生と入れ違いに1台の軽トラが停まり、地元の人と思し
き50歳位の男の人が参拝目的か、傘を片手に登って行った。雪が雨に変わった様で、早々
に引き上げることにする。
帰途の途中、波豆八幡に立ち寄る。案内板に拠れば、この辺りは多田神社の荘園だったら
しく、多田源氏の一族が石清水八幡を勧請したものという。本殿は国宝。鳥居は以前はもっ
と下にあったらしいが、千苅水源地が出来た時、現在地に移されたそうな。この19日が厄
除け祭とのこと。
天候の悪化に追われての宝塚市北部、探索の半日でした。
【タイムチャート】
10:53 自宅出発
11:55 駐車(香下)
12:08 香下寺登山口
12:19 六丁峠
12:29 頂上(524m)
12:36 下山
12:53 香下寺
平成9年1月5日(日)
羽束山のデータ
【所在地】 兵庫県三田市
【標高】 524m
【備考】 兵庫県三田市にある円錐形の美しい山。有馬富士、バス釣りの千苅
貯水池、千丈寺湖、西国札所の花山院も近い。
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