平成10年 9月15日(日)
天候: 晴れたり曇ったり
同行: カミさん、長女、次女
一番下のちび
夏に良くお世話になるJR北伊丹駅横の兵庫県立西猪名公園。ウォーターランドと言っ
た方が分かり易い。
そこの受付で何気なく目に留まった一庫公園のパンフレット。一庫ダムの知明湖畔にH
10/7、広さ48haの自然公園がオープンしたという。道路地図で確かめると知明山
という里山もある様だ。敬老の日の昼下がり、珍しく家族 全員集合で出かけることにす
る。
R173で北上、一庫で湖畔沿いの道に入り、りんどう橋を渡り、湖畔の駐車場に車を
停める。
駐車場横に綺麗なトイレ。その前から車道を横切って「出会いの谷」と名付けられた小
さな沢沿いの山道を登る。
木の階段で所々に踊り場が設けられているが、結構長く延々と続く感じである。台風5
号が影響しているのか、フェーン現象気味の暑さだ。風はあるが早くも汗だく、タオルで
顔を拭うしりから汗が..。
ふと、道端の赤紫の小さな花に気づく。
ゲンノショウコ。そういえば、去年、丹波の白
髪岳へ登った際、麓の林道に沢山咲いていたことを思い出した。みんなを先行させて写真
を撮る。
階段を登りきると「丘のゾーン」が広がる。ボーイスカウトの子供達が大勢先着してい
た。しかし芝生で木陰がない。日射病になりそう。管理事務所の建物の陰へ急ぐ。
カミさんらは日陰で休憩ということで、単独で今回の目的の一つ知明山へ向かうことに
する。その方が気楽だったりして。 (^_^!
舗装道を「見晴らしの丘」に向かう。東に高代寺山が指呼の間。立派な独立峰、その山
容が美しい。その奥に、鉢伏山などの奥箕面連山がたたなづく。
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見晴らしの丘より高代寺山の遠望
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「見晴らしの丘」のロータリーから知明山方面へは、木の階段が付けられているが、パ
ンフに整備中とあった通り10m程で後は草むらに消えており、登り口は鎖で封鎖してあ
る。乗り越えて進む。お許しを。 (^^)ゝ
ツツジ、ススキなどが繁った中に潜り込むと、アカマツ、リョウブ、コウヤボウキなど
の雑木の間を小さな踏み跡が続く。荒れた感じで、アカマツの倒木がそこここにある。
赤テープが所々に巻かれてあるが、最近誰も入らなかいのかジョロウグモだろうか、蜘
蛛の巣が顔にかかって鬱陶しい事この上なし。おまけに風が通らず暑いし見通しもない。
基本的には近在の薪炭採取用の里山、ヤブ山である。しかし、このヤブも公園が整備され
るに従い、「山のゾーン」として整備されるとのことだ。
テープを頼りに倒木潜り、蜘蛛の巣払いを繰り返しながら、小さな尾根らしき部分に続
く細い踏み跡を辿る。ここが頂上だと思うと、また高みが前方に見える。そんなことを繰
り返す内に一番高いと思われる所、と言っても雑木林の中で展望も利かないそんな場所に
辿り着く。エアリアマップでは独標があるはずなのだが何もない。見落としたようだ。そ
れともっと奥かなぁ?
これ以上進んでも眺望も期待できず、暑いだけなので早々に戻ることにする。往路大分
歩いたように感じたのだが、帰路は思った程のこともなく階段の所に飛び出した。
高代寺山を見渡すベンチで一休み。何かヒリヒリするなと思いきや、手足にひっかき傷
が数カ所あることに気づく。途中のススキかなんぞで切った様だ。里山といって馬鹿にし
ては行けません。
家族と合流する。一寸日が陰りだした。しかしとにかく暑い。下のチビは人工のせせら
ぎで水遊び。その間にこちらもTシャツを脱いで乾かす。どこかの空で遠雷の音。
と言うわけで、水遊びの他、コオロギ、バッタ、テントウムシ、赤トンボ等のムイムイ
(ちび語で虫のことです)に遊んでもらいながら、4時過ぎ、ぶらぶらと駐車場へ戻る事
にした。
キキョウの花が管理事務所横の草むらに咲いているのを次女が見つける。早速、撮影モ
ードに。シバグリは青いイガを膨らませているが、ススキも盛りには未だ早く、ハギもま
だつぼみ。秋の七草にもそれぞれ早い遅いがあるようだ。
日もこころなしか短くなってきたようだ。湖畔のベンチで一服し、夕暮れ時、相撲中継
を聞きながら、多田のイズミヤに寄って買い物後の帰宅となりました。残暑の里山訪問で
した。
【タイムチャート】
12:30 自宅発
13:30 一庫公園駐車場
13:50〜16:00 一庫公園
16:20 一庫公園駐車場