のんびり日溜まり散歩〜阿武山

 
                           平成10年 2月16日(月)                            天候: 晴れ                                    同行:カミさん、一番下のチビ



   今日は風もなく小春日和。カミさんと一番下のチビを連れての日溜まり散歩に出かける   ことにする。                                      さて何処にするかな?チビがいるから朝出は無理。急坂も無理。というわけで、近いし   気軽に低山散歩が出来そうな阿武山に決定。それに三角点もいっちょまえにある!       ベビーカーを積んでいざ出発。途中の食堂でにぎり定食、高槻南平台のサークルKでお   にぎりとお茶、おやつにはカールのチーズ味を仕入れる。                  関大の高槻キャンパスを見てすぐに関電の北大阪変電所。もう少し奥へ入れば、三ヶ月   程前に訪れた岡山林道の起点、萩谷である。                        変電所前の登山口のゲート横に駐車する。2、3台の車が止まっている。         「ん?」、「おや?」フロントガラスに警告。まさかこんな所で駐禁でもあるまい。と思   いきや、関大が発行する駐禁の警告。学生の車通学への警告のようだ。しかし、こんな奥   までバス通学は、学生もいやがるやろな。                         武士自然歩道の道標が立つ林道をベビーカーを押しながら進む。なんだか「子連れ狼」   の拝一刀の気分。                                   「シトシトピッチャン、シトピッチャン」のリズムが口をつく。ポカポカと暖かい。しか   し林道周辺は廃車や空き缶が転がり、その横の「山をきれいに」の看板がなぜか空しい感   じ。                                          右に建築資材置き場を見て、緩やかなアップダウンを幾度か繰り返す。それでもいつの   間に高度を稼いだのか、変電所が下に、北には竜王山の整った姿が顔を出す。そしてY字   路。右の広い道は私道で通行禁止、自然歩道は左の細い山道。ここからはベビーカーは無   理。帰りに拾うことにしてチビはだっこ。                         雑木林の中、バサバサと鳥の羽音を聞きながら、落ち葉の湿った小径を行く。アカマツ、   リョウブが多い。時々栗の木が混じる。登りと言うほどの傾斜はなく、ダラダラと高度を   上げていく感じで、まもなく右、武士自然歩道、直進、山頂の立て札。            ここは直進すると尾根に出、右に折れるとあっけなく三角点の石標を見いだした。  
登頂記念に山頂の三角点にタッチです
   頂上は低いクマザサと桜の木、アカマツの中。その真ん中の地肌が露出した所にポツン   と三等三角点が埋まる。三角点がなかったら見過ごしてしまいそうである。それでも山ラ   ン、関西独標会の山名板がぶら下がっている。                       眺望はというと、まあまあのところかな。南東に生駒山、高槻市街、淀川がうねってい   る。東はポンポン山方面が木々の間から垣間見える。                    さて、暖かい日溜まりの中、おにぎりとお茶、カールで一休み。              里山なのに以外と静か、居眠りしそうな昼下がり。                    と、ひなたぼっこは人間だけではなかったようだ。カミさんが見つけたのだが、目の前   の地面にタテハチョウがとまっている。羽根を拡げて太陽の光を一身にに浴びようとして   いる。捕まえようとするとヒラッと身をかわして飛び立つが、しばらくするとまた戻って    きて日光浴。寒さにめげずここまで越冬してきたのだろう、もうすぐ待望の春であります。           
ひなたぼっこのタテハチョウ
   なんだかんだと言っているうちにもう三時過ぎ。スーパーで買い物もあるってわけで下   山する事にする。                                    今度は西側へ降りるとT字路。案内板があり阿武山の説明が書かれている。昔はツツジ   などの低木のみで大層景色が良かったそうだ。別名美人山とか。また明治の頃、南の貴人   の墓の横に小屋があり、旗を振って大阪の相場の状況を京都に通信していたとか。そんな   昔に思いを馳せて、T字路を北方向に、更に次の分岐を右に。                ここが今日一番の難所?大した坂ではないのだが、チビを抱いている身にはつらい。し   かもこの前の雨で足場が悪いから始末が悪い。案の定ズルッと滑って泥だらけになるし、   チビはびっくりして泣き出すし...。 (^ ^; 最後にえらい目に遭いました。        木の階段を下って往路の分岐。デポしたベビーカーを拾って登山口。            単独なら、貴人の墓とかぐるっと周回したいところであるが、今日はそうも行かない。   摂津富田でスーパーに寄って帰宅とあいなった。                      でも、お手軽な割りに三角点が踏めた充実した?日溜まり散歩でした。       
   【タイムチャート】     12:15     自宅発     13:50     登山口(関電北大阪変電所)     14:20     道標分岐     14:25     山頂(281.1m 三等三角点)     15:10     下山     15:16     道標分岐     15:45     登山口



  阿武山のデータ

   所在地: 大阪府高槻市・茨木市
    標高: 281.1m(三等三角点)
    備考: 北摂山系の南端、高槻市と茨木市の市境に位置する低山ですが、三
        等三角点が有ります。別名美人山、旗振り山。大阪の相場の具合を
        京都に知らせる中継点だったとか。南麓には京大地震観測所があり、
        又、中腹の貴人の墓と呼ばれる阿武山古墳は藤原鎌足の墓との説も
        あります。
         登山道は武士(もののふ)自然歩道に指定されており、東麓の摂
        津峡と組み合わせればファミリーハイクに最適でしょう。交通機関
        は高槻市バスがJR、阪急の駅から出ています。

 



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