西谷の森公園で地図ソフトの実験
 
平成24年12月 9日(日)
天候:晴れ
青空をバックに夕映えに輝いく柿の実(西の谷にて)



 遅まきながらアンドロイドのタブレットを手に入れ色々と遊んでいる。もともとは電子
図書に興味があって購入したのであるが、使い始めてみるとゲームも含めて、色とりどり
のアンドロイドアプリがあって飽きない。そこで山でも使える面白いものはないかと探し
たら、あるものだ。『地図ロイド』という無料アプリである。国土地理院の地形図が参照
できるすぐれものだ。しかもタブレットのGPS機能によって現在位置が正確にわかるの
で、もはやソニーのNAV−UやGARMINの高いGPSなどは不要、といっても過言
ではない。(山屋や自転車野郎用のNAV−Uは売れ行き不振だったのか販売中止のよう
だ)(^^;

 弱点は入手したタブレット(NEXUS7。実はKindleHDを狙っていたが、予
約が必要(購入予定の11月初時点)で入手に時間がかかるのでNEXUSにした経緯が
ある)はWiFiでネット接続するので、イーモバなどを揃えない限り、外ではネット接
続が出来ないことである。しかしながら、行きたい山は事前に決まっているもの。予め自
宅でその山域の地形図をタブレットにDLしておけばそれを保持しておいてくれる。GP
S機能はネットとは無関係だから、常時動作に設定しておけば電源を入れさえすれば現在
位置がわかるので支障はないのだ。

 それにもう一つ弱点がある。GPS専用機に比べて電源が持たないことだ。しかもバッ
テリーは取り外せるものではなく予備に取り替えるわけにもいかない。しかし、これもこ
のアプリは配慮してくれている。GPSの測定間隔を常時、30秒、1分間隔と変更でき
る。また測定を必要時に停止/再開させることも可能である。更に節約しようと思えば、
不要な場合はタブレット自体の電源を落としておけばよい。タブレットの再起動立ち上げ
時間はせいぜい30秒もあれば立ち上がる。

 以上、いずれも克服できる弱点で致命傷じゃない。しかもカラーで見やすい。となれば
実際に確かめてみたいところ。というわけで、この日曜、フィールドに出て使用してみた。
行き先はまあどこでも、近くの公園でもいいわけだが、やっぱりお手軽でも少しは山で使
っている雰囲気が必要です。(^^; その点、西谷の森公園はうってつけであろう。早速、
地形図をDLして出発。といってももう12時を回っている! (^^;

 今回は西の谷の駐車場に車を置いて西尾根を辿ってみた。寒波襲来で真冬並みの寒さな
のだが、チラホラ車はとまっている。こういう冬枯れの里山もいいもんだ。コナラやミツ
バツツジの間のゆるゆるとした小尾根。落ち葉を踏みながら歩くと間もなくベンチ。タブ
レットを出してアプリを動かしてみよう。設定画面でGPS追尾開始にセット。ホァン、
ホァンと探索サイン。おっと出ました。まるで待ち針のような赤く丸いポッチリ画面中央
に。ここが現時点。ちょうどCa310mの小山の上。北斜め方向に公園の最高峰に建つ展
望台が見える。ちょっと動いてみる。予め測定間隔60秒にしているので、動く瞬間を待
っていると、ポッチリはパッと北西方向に動いた。おう!なかなかのものやんか。

タブレット画面。中央が現在地

 今まで山へ行くときはKASHMIRで緯度経度線入りの地形図を印刷して持参し、G
ARMIN社製のハンディGPS「ETREX10J」を使って測定した緯度経度を地形図
に落として現在地を確認していた。それが前日に地形図をタブレットにDLして、に変わ
るかもしれない。といっても山で携帯するにはやっぱりでかいし、またヘビーデューティ
でもないので、ザックの肩にヒョイとというわけにはいかないが、ザックの中に忍ばせて
必要時に取り出して現在地を知るって使い方になるのかも。

 今回、『地図ロイド』のほんの一部の機能を使っただけなので、ルート作成など多様な
利用法についてはもっとアプリを触ってみてからのこととなる。が、いずれにしろ、ワン
デイトレッッキングには強い味方になる。これが結論でした。



公園の最高峰(Ca340m峰)の展望台から北西方向を見る。中央は布見竜王山。その左に大船山。
更に左に羽束山の魁偉な姿と小さく有馬富士が見える


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