またまた小春の大岩ヶ岳へ

この快晴の空の下、北方を眺める
右に羽束山、中央やや左に小さく有馬富士が見える
平成22年 1月24日(日)
【天候】晴れ
【同行】単独


 2週間前に歩いた大岩ヶ岳にまたまた行ってきました。低山ながら色々ルートを変更で
きるのが魅力なのですが、それより何より、自宅から1時間で来れるのがなんとも大きい
魅力です。

 前回より更に遅い出発時間はもう12時に近い。適当に食べ物と飲料を買い込んで出発。
途中、GSで燃料補給したから更に遅れてしまった。(^^;

 いつもの境野からのアプローチ。農道終点には軽四輪が2台と自家用車が1台。どこか
で草刈機の唸り声。笹が刈り取ってある。地元の有志の方々が丸山湿地周辺の手入れをさ
れているようだ。御苦労様です。そこへワイワイ大勢の声がすると思ったら、10名くら
いのMTBのグループである。確かに大岩ヶ岳周辺はMTBには格好のフィールドだろう。

 入口からすぐ、北の斜面に古いテープを見つけて、整備された道から逸れて面白半分に
少し登ってみると踏み跡あり。地形図を見ると東大岩ヶ岳の方へ続いているようで、ここ
を辿ってみても面白いかもしれない。そんなことでうろうろしてますます前には進まない
が、1時間もあれば登れる里山なので別状なし。とりあえず元の道に戻って、今日は大岩
ヶ岳西コースを歩いてみる。

 丸山西分岐の道標で南へ折れ、更に丸山湿原への道とも別れて、小さな流れを左にして
進んでいく。東コースのような植林帯もなく、沢の中をしばらく辿ったりすることもあっ
て、こちらの方が少々ワイルドなんじゃないかと思うが、丸木の階段や湿地保全の為に迂
回路があったりして同じようなものか。まあどっちでもいい話だけれど。(^^;

 初めて大岩ヶ岳に登った時のコースはこちらだったかもしれない。あの時、割と見晴ら
しのいいザレ場を通過したが、確かにこんなザレた斜面を登った様な記憶がある。そして
まもなく小高い所に出ると千苅ダムの東山橋への分岐がある。北摂でよく見かける山友会
の古いプレートが架かっている。ここから徐々に方向を変えて北向きになると、少し見晴
らしの良い小さな馬の背。東に丸山がぴょっこり頭を尖らせているのが覗く。

西コース途中の分岐のプレート
『↑ 岩登り』とのマジック書きがある

 また西向きに浅い谷を歩いたり斜面をへつったりしながら、浅い谷の出合いの少し判り
難い東山橋方面への分岐は北に折れる。なぜかここには道標はなく、赤いペンキが目印だ。
ヒサカキなどの常緑樹の多い林を抜けて、辺りが大きな石がちになり、前方の山ふところ
にオフィシャル標識を見る頃、にわかに指導テープが賑やかになって、その一つに「岩登
り」と書き込みがあるのが目に入る。ふと見上げると木々の奥に岩があるような。ちょっ
と逸れてどんなものか見物に行く気になる。急斜面を20mも登れば岩の横。5mくらい
の赤っぽい岩が斜面にせり出している。表面が傾いているのでとても上に立つ気は起こら
ないが、横に立つだけでも結構見晴らしはよく、青く霞む六甲山塊を見晴るかすことが出
来る。
大岩越しに見る六甲山

 一服して、さて元へ戻ろうかと考えたが、地形図を見るとどうも大岩ヶ岳の南東尾根に
いるようである。というわけでこのまま高みの方へ登っていくことにする。同じような考
えの人がいるものと見えて踏み跡がある。低い松が点在し日本庭園みたいな快適な尾根だ。
露岩が多いので木々もまばらでそれだけに展望は良く、右手にこの前に登った東大岩ヶ岳
が手に取るようである。やがて左から踏み跡が合流してくると、大岩ヶ岳の山頂はほんの
すぐそこであった。

 無人だった前回とは様変わりで、今日は2組のハイカーが食事中である。当方も店を広
げていると更に単独小父さんが道場方面から上がってきた。

二週前より展望は良い。とんがり山や白髪岳、松尾山などの丹波の山々や大野山、高岳、
横尾山、剣尾山、妙見山など、より遠い北摂の主な山々も見渡せる。流石、二等三角点の
山である。大岩ヶ岳が低山ながら人気である所以であろう。

 食後の一服にコーヒーと今日は持参した干し芋を焼いて食べていたら、いつの間にやら
山の上には小生と単独小父さんだけになってしまった。一時間近くものんびりしていた吾
輩もそろそろ下山にかかるとするか。下りは前回と同じく北東側へ急降下。鞍部にある道
標に従って、千苅ダム・丸山湿原方面に折れる。往路、横道にそれて岩に登らねばここに
出てくるはずの場所だ。沢の源頭の緩斜面の雑木林は、初めは明るいが、下るほどに南西
側が大岩ヶ岳に遮られて、昼下がりの今の時期は少し暗い感じがする。徐々に迫る両側の
山肌に沢は次第に狭まってくる。するとまもなく往路で見かけた標識が出てきて、大岩の
下、取り付いた斜面が右手に現れた。

西コース・東コース合流点付近の明るい雑木林

 往路で撮りはぐれた写真を撮ったりなどした後、西コースに戻る。後はのんびり往路を
帰るのみ。東山橋方面へ向かう踏み跡とのT字路を左(東方向)に折れる。取付きの農道
終点付近では大勢の人が笹を刈っているのに出会う。ちょっと車が邪魔だったかな?(^^;

 これで一応、西コースと東コースがつながった。しかしまだまだこの大岩ヶ岳周辺は遊
ぶ所が多い。丸山の東には地形図で竜岩と記入されたのもあるし、ザレ場の東山橋分岐も
地形図を見れば尾根歩きのようだし。布見ヶ岳とつなぐのも面白いし。うーん。つくづく
飽きない遊び場所だなあ。ミツバツツジの頃、またやって来ようか。遊ばせてもらった大
岩ヶ岳に感謝です。



【タイムチャート】
11:45自宅発
12:40〜12:45境野農道終点(駐車地)
13:15丸山西分岐
12:50〜13:20東山橋分岐
13:35大岩ヶ岳南東尾根突端の大岩
13:42〜14:30大岩ヶ岳(384.1m(二等三角点))
14:36西コース分岐
14:47東山橋分岐
15:06境野農道終点(駐車地)



大岩ヶ岳のデータ
【所在地】兵庫県神戸市、宝塚市、三田市
【標高】384.1m(二等三角点)
【備考】
神戸市の千苅水源地の東に位置する低山です。水源地の
周囲は水源涵養林として兵庫県が所有している為、よく
自然が残されています。近年、整備され歩きよくなりま
した。最寄は阪急宝塚駅から阪急田園バスで境野又はJ
R福知山線道場駅です。
【参考】
2.5万図『武田尾』



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