向山へ今年ものんびり花詣

山笑う向山連山

平成21年 4月17日(土)
【天候】晴れ
【同行】単独


 今回五回目となる丹波は向山のヒカゲツツジ見物。最初にたぬきさんに紹介いただいた
のが西暦2000年だったから、これで10年になるのかあ。光陰矢のごとし。

 夜来の雨も上がって春には稀な澄んだ青空。寒さもひと段落。8時とゆっくり目に家を
出たが、交通情報では宝塚IC付近で事故の情報。勿論、地道で行くつもりだったが、R
176のバイパスも混むとみて、これも極力避けるコースを取ることにした。おかげでな
んとか二時間程度で水分れ公園の駐車場に到着。しかし、なんと駐車場はほぼ満杯。JR
のハイキングにも取り上げられるようになって、今ではすこぶるメジャーな場所になって
来たようだ。
二の山付近の満開のコバノミツバツツジ

 散り果ての桜の下の観音堂から登り、巡路で一の山、二の山、三の山、向山と進んで、
清水山から鳳翔寺へと下りるヒカゲツツジ堪能コースを辿る。今年はジェットコースター
のような天候不順。夏日になったと思えば、冬に逆戻りしたりで目まぐるしいが、そのお
かげなのか、いつもはヒカゲツツジの最盛期にはもうコバノミツバツツジは盛りを過ぎて
いるのだけれど、今年はヒカゲツツジとコバノミツバツツジのコラボレーションを楽しむこ
とができた。大体、コバノミツバツツジは標高の低い場所にあって、標高がほぼ400m
以上で咲くヒカゲツツジの露払いのように滝山古墳の辺りや清水山の中腹の亀岩や天狗岩
辺りに多く見られる。薄ピンクからやや濃い紫に近いものまである大きな花束。更にヒカ
ゲツツジも夜来の雨のおかげで花弁もシャキッとしていて新鮮な感じを受ける。ほぼ満開
の時期に出くわしたこともあって、吾輩にとっては、何度か来ている内でも今年は最高の
部類ではなかろうか。

 丁度、向山平で昼食を取って最高峰方向へ進んでいる最中だった。反対側からやってき
たのがたぬきさんの引率する10名ほどの一行だった。17日に歩くとは聞いていたので、
どこかで遭うとは思っていたけれども、バッタリというか、予想通りというか。(笑) 御
無沙汰は約1年ぶりでありました。

 昼食やたぬきさん一行との遭遇などで留まっている間に団体さんに巻き込まれ、蛙子峰
の展望台でやり過ごす。団体さんは神社方面にショートカットしていったが、他に清水山
付近にも他のグループがいて、本当に今日は『心ブラ』状態だ。(こんな言葉、若い子は
知らんだろうなあ)
鳳翔寺の大ツガ

 山頂に留まることなく清水山から鳳翔寺へ下山。掃除の行きとどいた清澄な禅宗寺院。
古いツガの巨木を見上げて、花見ハイキングを締めたのだった。

 うららかな日和に恵まれて、久しぶりの丹波の春。こんなのんびり山歩きがこの頃、と
みに好きになって来た。駐車場でたぬきさんにいただいた桜餅餡パンも、ちょっと甘酸っ
ぱくていい味でありました。









【タイムチャート】
8:00自宅発
10:00〜10:05水分れ公園駐車場
10:08観音堂登山口
10:32〜10:35二の山(滝山古墳)
10:47三の山(470m)
10:52〜10:56岩座展望所
11:16四の山(511m)
11:27松の台展望所
11:45深沢北峰(521m)
11:54向山(569.0m 三等三角点)
11:55〜12:38向山平展望所(昼食)
13:07〜13:18蛙子展望所
13:26譲葉山分岐
13:47清水山(542m)
13:58南多田コース分岐
14:18天狗岩
14:30〜14:35鳳翔寺
14:40水分れ公園駐車場



向山のデータ
【所在地】兵庫県丹波市
【標高】591m(三等三角点569.0m)
【備考】 石生奥山、八幡山とも呼ばれる中央分水界にある山です。
ヒカゲツツジの群落があり、4月下旬は黄色に染まりま
す。近年、地元の方々の尽力で縦走路が整備されました。
麓に式内社のいそ部神社と、日本最低の中央分水界を記
念する水分れ公園があります。最寄はJR福知山線石生
駅です。
【参考】
2.5万図『柏原』



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