飛び出し坊や | |||
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車に乗る人でいわゆる『飛び出し坊や』を見たことがない人はいないだろう。とりわけ 狭い道を走っていると「あらよっ!」という感じで道端から駆け出してくる姿が目につく。 普通は風景に溶け込んでいて見過ごされがちなものであるが、しかしちょっと興味を抱こ うものなら、あちこちから浮き出してくるから不思議だ。そしてそうなると地域によって 特色を持っているものが含まれていることがわかってくる。例えば、河内長野では「聖徳 太子」。ここには聖徳太子の墓所の叡福寺がある。過疎で子供がいないのか、南丹市の美 山町だったと思うがなんと「おばあさん」。こうなるともう『飛び出し坊や』ではなくて 『飛び出しばあさん』だ。いや、杖を突いたおばあさんがはたして飛び出すのかという別 の疑問が湧いてくる。(笑) というわけで近頃気になり始めた『飛び出し坊や』。こんな大阪弁で言う『しょーもな いこと』にかかずらわるのは小生くらいなものであろうと思ったら、他にも先達が多々お られることに気づいた。有名なところでは、あの『見仏記』のみうらじゅん。その他にも カテゴリー分けや分類までしている人がいるから驚きである。手製、量産品。一般物、キ ャラクター物。設置方法。などなど。もっとも、高圧鉄塔をひたすら写しまくっている人 や、マンホールの蓋に執心している人もいるのだから、びっくりするほどのこともないの かもしれない。 さて、この『飛び出し坊や』について更に調べてみると...。 ■名前...『飛び出し坊や』がポピュラーだが正式名称ではないらしい。『飛び出し小 僧』、『飛び出し君』等と呼ぶものもあるという ■出没場所...当然、学校の近くや通学路。最近は都市部での生息が減少とのこと。 ■出生...不明。車の増え始めた昭和40年代頃か ■購入方法...通販やDIYの店で買えるそうな。価格は大体6千円見当。結構高いの だ。予算の限られているPTAなぞが手作りし、結果、バリエーションが増えるわけであ る。 てな具合。ううむ。調べれば調べるほどなんだか奥が深そうな『飛び出し坊や』。徒然 にこれからもこつこつ、バリエーションを増やしていきましょうか。 |