懸案の三等三角点『芝』へ

平成20年 2月24日(日)
【天候】晴れ
【同行】みずさん


 一昨年は豊中市内の三角点を巡ったが、懸案として残ったのが新御堂筋沿いの新船場問
屋街近くの三等三角点『芝』。当時は暑い時期でもあったし、取付きをどこにするか探索
しただけに終わった。その成果?から新御堂筋の側道と青山台3丁目から延びてくる車道
との出会い付近と、この車道と千里体育館横から北上する府道121号線の交差点近くの
いずれかがアプローチしやすいことがわかった。尚、箕面側は石垣になっていて登ろうと
すれば、挙動不審者と思われること必定である。(^^;

三等三角点『芝』のある尾根にはいい道が

 そんな経緯を経て今回はプチ尾根歩きの出来そうな前者からのアプローチだ。ここには
フェンスがあるが、1箇所扉のない部分がある。勢いのない笹が生えているが、薄いとこ
ろを狙って進んでみた。でも枯れ笹や木の枝で阻まれる。そこで目の前の小さな尾根に取
り付くことにして、といってもせいぜい5mくらいの急斜面を登るだけだけれど。それを
強引に上がるとなんといい踏み跡があるではないか。豊中と箕面の市境を辿る踏み跡だろ
う。それを北方向へ300m。モチツツジやソヨゴ、コナラの生える明快な尾根だ。ビッ
クリしたのは丸太擬木の階段が3段ほど忽然と現れたこと。昔、峠道でもあったのか、そ
れとも小さな自然公園を整備したのか。近辺には千里緑地というのがちょくちょくあって、
その一環で作ったのだろうか。不思議である。そうして一段高い場所に、心無い者に傷つ
けられたらしい角が欠けてしまった三等三角点を見つける。保護石はなしだ。意外であっ
たのは西側に展望があったことで、新船場や中山方面が大きく広がっていた。

 帰路は北に続いていそうな踏み跡をたどればいいのだが、スーパー銭湯に出てしまいそ
うなので、すぐに東に折れて下草の少ない部分を選って下ると、5分ほどで予想通り、も
う一つの取り付きに選んでいた場所に出ることが出来た。

 開発がほぼ完全に進んでしまった豊中では、北摂の雑木林の風情が残っているのは、こ
こくらいなものではないだろうか。そういう意味では貴重な林ではある。少しだけ縦走?
も出来たし、豊中の三角点の中では待兼山と並んで、プチ低山徘徊ができる三角点だ。皆
さんも散歩がてらにどうぞ。(笑) でも夏はやめた方が無難でしょうね。(^^;

 これで豊中市で踏める三角点は網羅。満足、満足、です。

府道に出てきた。取付きに考えた地点でもある


【タイムチャート】
計測していません



豊中市内の三角点のデータ
点名等級標高(m)所在地備考
加島三等
1.9
大島町3−380中央緑道
利倉三等
4.9
利倉西2−65猪名川公園横
三等
2.7
豊南町東1−68高川小学校内
箕輪三等
蛍池西町1−292再設中
桜塚三等
32.8
北桜塚4−47大曽公園内
島熊山四等
115.7
新千里西町2−4豊中市最高峰
三本松T二等
50.6
東寺内町13寺内公園内
FK740復興
101.7
新千里東町3−9千里中央公園展望台
瀬川三等
77.0
待兼山町1通称「待兼山」
10三等
133.8
新千里北町豊中市内最高点

☆『島熊山』については『豊中にもある三角点の山〜島熊山
☆『三本松T』については『豊中にあった二等三角点『三本松T』
 を参照下さい
【参考】
2.5万図『伊丹』、『大阪西北部』          



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