堂屋敷〜二年ぶりの箕面山歩 |
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最近には珍しく天候があんまり芳しくない週末である。土曜はしっかり雨が降り、日曜 も朝起きて新聞を取りに外へ出ると雨がしとついている。その後もどんよりした曇り空だ。 あんまり外出する気にもなれなかったけれど、盗難にあった自転車が出てきたというので 貰い受けに行ったりと、ぐずぐずしている内にもう11時だ。でも新しく購入したバーナ ーの調子も見たいし、やっぱりどこか行くかなあ。といっても今からではもう遠出は出来 ない。ここの所、ちょっと遠出も多かったし近場で我慢。久しぶりに箕面でも。それにし ても自転車盗まれた上に保管料2500円を取られるなんて、なんと理不尽なこと。(^^; というわけで3時間程度のコースを設定する。箕面ダムか政の茶屋に車を置いて天上ヶ 岳、堂屋敷と周回してEXPO記念の森から自然研究路を降りて戻って来るというコース だ。箕面はこの時期、紅葉狩りの客で混雑するので道路も一方通行である。滝方面を敬遠 して勝尾寺方面から進む。この場合は滝には行けない。高山方面へ折れてトンネル手前を 左に箕面ダムの堰堤に出て、適当に車を路肩に寄せる。そのまま道なりに登ると春夏秋冬、 家族を連れて幾度となく訪れたEXPO記念の森だ。雪見に行こうとして入口手前の北側 の日陰、車でスケートしたっけ。怖かったなあ。(^^;
ダム堰堤の西の端に山際に政の茶屋のビジターセンターへ下りる道がある。 「みのおやま雲影つくる峯の庵は松のひびきも手枕のもと」 鴨長明 の碑が全く目立たない場所に立てられている。いま少し目立つ所に置けぬものかねえ。す ぐに薄暗く湿った植林下の道。右の尾根へ無理やり登るような薄い踏み跡もある。大人し く進んでいくとビジターセンターへ下りて行く道との分岐。右に折れてつづれの急坂を上 がっていくと滝近くの百年橋へ通ずる道との分岐である。案内板の上にリスをかたどった 金属の置物が顔を出す。
道なりに進むと自然と尾根伝い。暫く植林であんまり面白くない。以前は細かった車道 への直下降の踏み跡も太くなっている。小さな登りを繰り返す。雑木林になったところに あるベンチとテーブル。獣臭いと思ったらサルの糞があちこちにある。朝か夕方かこの辺 りはサルがたむろしているのだろう。ようやく北摂霊園や車道が見渡せる辺りに出るとま もなく天上ヶ岳の分岐である。真っ赤に色づいているのはウリカエデだろうか。とりあえ ず天上ヶ岳へ。 雑木尾根を50mも辿れば天上ヶ岳。役行者が昇天したところと伝える。唯一南の展望 が良く、大阪市街や役行者の生まれ故郷の大和葛城山も見晴るかせる場所だ。そういうこ ともあって、ここが昇天の場所となったのかもしれない。 確か床机もあったはずなのでよければここで昼食でもと思っていたけれど、とてもそれ どころではない。ここも朝な夕なサルが集会しているんだろう、サルの糞だらけ。長居も したくないので分岐に戻る。丸いお椀を伏せたみたいな堂屋敷が目の前だ。 前方からの話し声は山仕事のおじさん3人。チェーンソーで枯れた松を切るらしい。通 り過ぎた後からチェーンソーのウィーンと唸る音が聞こえ、ドーンと大きな音が聞こえた。 直進すればようらく台園地へと通ずる車道へ合流するけれど、その手前で掘っ立て小屋 の様な建物がヤブ越しに見える薄暗い小さな広場がある。ここが堂屋敷の分岐。古い看板 の横を北北東方向に折れると切り開きがある。巡視道にも使われているらしく、50mも 進めば十字路で山下線bR5の高圧鉄塔が西にある。ここを東に折れると笹の中の大きな 切開き。赤テープなどで印がしてあるのが堂屋敷への踏み跡だ。最も簡単なのは、bR4 の鉄塔から真っ直ぐ南へ笹藪の薄い踏み跡を入り込むこと。10mも進めば植林下に出て、 西に10mで三等三角点に出る。
以前は何も無かった三角点付近だが、訪れる人も増えたらしくプレートがチラホラ懸け てある。新箕面トンネルの工事の為か、三角点の西北側から結構見晴らしが良かったけれ ど、今では木やヤブが成長して展望は皆無。その代わりチェーンソーの音が意外に近いの だった。 山下線bR4の鉄塔下へ戻り食事とする。新しく買ったバーナーの調子は如何であろう。 今日は奮発して300円もするレトルトきつねうどん。生卵も持参。冷凍物なので沸騰す るまで時間がかかったが、まあ上々であろう。気温は8℃。じっとしていると寒いところ にきつねうどん。グッドタイミングだぁ。(笑) コーヒーの湯を沸かしていると、ガヤガ ヤ人の気配だ。三角点の付近で万歳三唱と笑い声。箕面五山達成記念でも祝っているのか な?その後はこちらに来るでもなく、元来た道を引き返して行ったようである。 鉄塔北側にある巡視道の例の黒いプラ階段を下る。車道を北に進んでEXPO記念の森 の入口。駐車場を横切って取付け道を管理事務所へと進む。記念の森を奥に入って鉢伏山 方面へ進んだ所の分岐を自然研究路6号で下る手もあったが、車から少し遠くなるので、 久しぶりに7号を使う気になる。
いないだろう。薄暗い植林帯であんまり入る気はしないもの。年中日陰のような階段の丸 木も苔むして滑りやすい。そこを抜けるとしばらく横は車道。なんだかこの研究路、車道 が危ないのでハイカーの為に急遽取り付けた歩道のような感じがせぬでもない。長谷が谷 の形を成してくると、それと隔たって車道とは少し離れるが基本的にはつかず離れずだ。 天上ヶ岳の北の伐採斜面(今は草つきになっているけれど)が良く見える。 砂防堰堤が現れた所で斜面を下って沢を渡り、沢沿いに暫く進んで又渡り返す。すると まもなく終点の長谷橋である。 水が減って旧道が露わになった箕面ダム湖の水面には2羽のマガモが泳ぐ。釣り客もい るようだ。ぶらぶら歩いて出発点に近づく頃。真っ赤に色づいたカエデを振り仰ぐとテー プに気付く。コンクリートの低い壅壁には金属の脚立まで立てかけてある。箕面自然休養 林の表示のある所だ。ちょっと踏み込んで見ると尾根筋に踏み跡がある。多分、往路の百 年橋の分岐に出ると思われるが、もともとここに正規ルートがあったのだろうか?車に戻 ってミカンを一個。 今年も紅葉見物の交通規制。勝尾寺方面へ曲って帰途に着く。年々紅葉が遅くなるよう な気がする二年ぶりの箕面散策。少し様変わりを感じる半日でした。
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