北八ヶ岳逍遥【第2日】
      〜天狗岳から本沢温泉経由しらびそ小屋〜

中山の展望台地手前より北アルプス。左から乗鞍岳、中央は穂高連峰、槍ヶ岳の穂先も見える。右の富士山型は蓼科山

平成19年 8月12日(日)
【天候】快晴
【同行】別掲



 山小屋の朝は早い。前日に弁当を作ってもらったご夫婦は5時半頃、山小屋のデッキで
弁当を食べて出発していきました。こちらは朝食前に朝焼けの高見石です。標高2千mの
朝の風は灼熱地獄の大阪では考えられない気温12℃の世界で、半袖ではとても居られま
せん。しかも朝は山に雲がかからず、蓼科山も北横岳もすっくと立っています。それに比
べて、北東側は薄いピンク色に染まる雲海です。まあ素晴らしい眺めであります。天狗に
登ったらさぞかしと期待は膨らみますが、今日は天狗岳から夏沢峠経由でミドリ池と結構
長丁場。気合を入れて行きましょう。
早朝の高見石から北方向。ピンクの雲海に浮かぶ浅間山

 午前6時、食事の合図。なんと暖かいロールパンとバター、ジャム、ウインナーにコー
ヒー付きという、所謂、コンチネンタルブレックファストというやつです。あっという間
にぺロリ。いつもはこんなに食べないんですけどねえ。(笑) 小屋泊の記念に臙脂色した
八ヶ岳の日本手ぬぐいを一つ買い求めます。因みに山登りに最も重要な水は、山小屋で無
料で補給してもらえました。

朝の木漏れ日を浴びながら高見石から中山へ向う

 山小屋初心者にはトイレも勉強です。尾篭な話ではありますが、使用済みの紙はそのま
ま捨ててはいけません。前に置かれたポリバケツに捨てるのです。山小屋ではこれを燃や
します。また、練り歯磨きも使えません。顔もコップ1杯で洗うのです。都会人には信じ
られないですねえ。

 さて、午前6時半、ラジオ体操の時間ですね。高見石小屋を後にします。道標に従って
まずは中山を目指します。白駒池から高見石への道と同じくゴロゴロ道です。苔むした倒
木にシラビソ、トウヒなどが蔽う自然林は濃く、おかげで風が通らず、寒いからと重ねた
長袖シャツは早々とザックに括りつける羽目になりました。道端にはコバノイチヤクソウ
やゴゼンタチバナの白い花や、もう花はありませんがマイヅルソウが一杯あります。

 標高差250m程の直線状の登りをこなして、左へL字型に折れ曲がれば茅野市と小海
町の市町界尾根上です。そしてハクサンシャクナゲやハイマツが現れて、その中にあった
一寸した踏み跡に誘われて足を踏み入れ、大石の上に乗った時でした。「おっ!」。目の
前に素晴らしい光景が展開しています。 恥ずかしながら低山トレッカーが未だ拝んだ事
のない雲一つない北アルプスが顔を出していたのです。穂高連峰に槍ヶ岳がくっきり姿を
現しています。そしてそれのみに留まらず、左に顔を巡らせば、乗鞍岳、中央アルプスで
す。更に南、台形状の高山は御岳のようです。見慣れた人には大したことはないのでしょ
うが、まことに素晴らしいの一言(先頭のパノラマ画像)。更にこの踏み跡の少し南に行
った場所が所謂、展望台地でした。噴石台地の先端にケルンが積まれていて、その先に、
先ほどの景観にも勝る景観が展開していたのでした。

 これを眺めていてはしばらくは動けないですね。それで1時間近くもそこにいたので予
定時は大幅に超過。まあ夕方までにしらびそ小屋に着けばいいので、適当にコースを変え
ましょう。これが八ヶ岳のいい所です。展望台地から降りて、東に向かい中山の最高点に
向かいます。2,496mの中山の標高点には、山名標と何故か先端が茶色いオッパイの
様な置物が置かれてありました。「???」。

 最高点を過ぎるとすぐに下りとなり、今度は東の佐久平方面、更には天狗岳がようやく
全貌を現してきました。おお、なかなか鋭い山容ではないか。気合を入れねば...。(笑)

 下からご夫婦が上がってきます。
『にゅう』へ向かったそうなのですが、どんどん下り始めるので道を間違ったのかと『に
ゅう』を諦めて、中山に廻ったとのことでした。もう少し行けば『にゅう』に出れたはず
なのに残念でしたね。(笑) でも「この先の展望台地からは凄い景観ですよ。」
我々の言葉に再び力を得て登って行かれました。

 中山からの下りは直ぐに治まって、平坦な道が真っ直ぐに続くと、まもなく『にゅう』
との分岐点。明日はここを通る予定です。一服して方向を変えて南に向かいましょう。木
々に隠れて目立ちませんが、左手、つまり東側は絶壁で、その向こうに稲子岳の南壁が見
えていますが、その下は大樹海。地平は山梨から秩父に繋がる山々。名前は知りませんが、
こちらもかなり高そうな山々の連なり。もっこりと頭を持ち上げた山が殊に目立ちますが、
これも天狗山と呼ぶ山らしいのでした。「もっこり」を天狗の鼻に見立てるんでしょうね。

 中山峠もゴロゴロと岩が重なる場所。しらびそ小屋へはここからが最短経路ですが、前
述のように崖状の地形を下るわけですから、(明日登るのきつそうやなあ)心ではもう汗
をかいているのでした。(笑) ここからは今日のメインディッシュ、天狗岳東峰、所謂、
東天狗が雄姿を見せており、そのまま進めば直登コースですが、西に迂回して黒百合ヒュ
ッテからのコースを採りました。このコース、時間は要しましたが、なかなかバリエーシ
ョン豊かな道でありました。
中山峠

 中山峠からほんの2、3分で黒百合ヒュッテの前です。十人くらいの登山者が三々五々
談笑しています。その前を抜けて小さな橋を渡り、ゴロゴロ石の尾根に取り付きます。ハ
イマツが生える岩に付けられた矢印や○印に沿って歩くのですが、石の大きさがコンパス
に合わないので歩き難いことこの上なし。しかも高い木が生えていないので直射日光が容
赦ない。どんどん消耗していくのが実感されます。尾根上に出て小さなピークに立つと、
その向こうはやっぱり黒い石が転がる窪みになっていて、これが『天狗の奥庭』といわれ
る場所でしょう。擂鉢池など平素は水もあるらしいのですが、好天続きで干上がっている
のか、見逃したのか影も形もありませんでした。

天狗の奥庭から近そうで遠い天狗岳東峰と西峰(右)

 単独ねえさんが降りてきました。
「ヒュッテは近いですか?」
「そこの道標の立ってるピークの向こうへ降りていけば直ぐです」
見れば山靴のかかとが取れかけています。よくあるんですよね。これ。その処置用にザッ
クにはテープを用意すべきなんですが、良く忘れます。(笑) この女性も
「応急処置してもらわねば」
と笑っていました。

 それにしても直ぐ近くに見えているのに、天狗に馬鹿にされているのか東天狗になかな
か近づけません。火山だった頃に噴出した石が重なる尾根を登ったり下ったりで、大して
標高も稼いでいない。「どうなってんねん?」の言葉をグッと噛みしめます。そこへ上か
らグループが降りてきました。思わず一言、
「遠いですねぇ」
「ですねえ。山頂直下の急登で一気に標高稼ぐようになってますよ...。」
「えっ?」
驚く事もない。山の形を見たら初めから分かってるやろ。なにかにつけ安逸を貪りたい小
生に巣食う悪魔の心の嘆きがつい口に出たのです。それでも振り返れば、尾根は少しずつ
高度を稼いでおり、黒百合ヒュッテで憩っていたメンバが登ってくるのがカラフルな蟻の
ように見えます。さっきの道標ピークにも人が2、3人...。

天狗岳東峰(東天狗)へのハイマツ繁るゴロゴロ尾根
から中山方面を見る

 こんな水もなさそうな場所にも植物は健気に咲いています。目立ったのはトウヤクリン
ドウ。クリーム色っぽいリンドウです。

 如何に2千mの世界とはいえ直射日光は、空気が澄んでいるだけ厳しい。暑さに喘ぎな
がらも、ようやく頭上に道標が見えてくる。直登コースとの合流点らしく、左手にコース
を示す道標があります。あれが山頂かと思った岩峰(これが天狗岩らしい)は、そのすそ
を巻いていくようです。(日陰やぁ!)岩の陰は涼しい。この付近に来るとほとんど木は
ありません。岩と屑石の世界です。鎖場を過ぎ、おお、ようやく、本当にとうとうという
感じで山頂の先着者の顔が見えてきました。やっと着いたんだ。登頂という文字が実感を
持って感じられる瞬間です。そうしてその苦労が一瞬にして、報いられる時が来ました。
360度の大パノラマ。これは凄い!

東天狗から根石岳、爆裂口の硫黄岳。
赤岳と阿弥陀岳(右)の尖峰も覗く

 西にデーンとアルペン的な東峰とは対照的な西峰。生憎、北アルプスは雲がかかり始め
ていましたが、中央アルプスや乗鞍岳、御岳と続く山並み。蓼科山や浅間山。南には根石
岳やガレガレの硫黄岳の向こうに赤岳や阿弥陀岳。南アルプスも顔を見せる。まるで飛行
機から眺める感じといえばこれに近いでしょうか。黒百合ヒュッテも小さく見え、結構、
遠い所から歩いてきたのが分かります。これは教えてもらったのですが、樹海の中に小さ
な池が見え、それがミドリ池なのだそうです。(ええ?結構、遠いやん)しかも直線で行
くのではなく、迂回しながら行くのですから距離あるなあ。またまた弱気の虫。(^^;

東天狗と西天狗の鞍部から西天狗

快晴の下、東天狗と西天狗の鞍部から東天狗

 食事は山頂が広い西峰ということで、三角点峰の西天狗へ。ざらついた斜面をズリズリ
砂煙を上げつつ下ります。50m下って50mの登り返し。これがきつい。シャリバテも
あいまってもうへろへろ。でもこれを行かねば食事にありつけない。と思って頑張ります。

 思ったより広い山頂には裸地の廻りをハイマツが囲っています。東峰ほどではないです
が、こちらもそこそこの人。唐沢鉱泉からのトレッカーが半分くらいでしょうか。幼児を
背負ったお父さんもいます。不動明王の石像横には二等三角点。その南側、適当な風が吹
くので南八を見ながらの食事としました。箸を動かしながら眺めると、根石岳と東天狗の
間はかなり深く、登り返すのはしんどそう。蟻のように人が歩いているのが見えています。
もうこの時点で予定時間を超過している事もあって、夏沢峠経由はパスですなあ。(笑)

天狗岳西峰から見る。左に天狗岩と天狗岳東峰(東天狗)、鞍部を隔てて根石岳、その向こうに硫黄岳と赤岳

 さて、後片付けして東峰へ戻りましょう。またまた、ヒーヒー喘ぎながら、多くの人が
展望を楽しむ山頂へ。そして更に南の根石岳方面へ降下します。こちらは鉄橋と鎖のある
岩の痩せ尾根で、石車に乗らぬようにより注意が必要です。この付近は高山植物が多いら
しく、トウヤクリンドウ、イブキジャコウソウ、タカネウスユキソウ、オトギリソウなど
がとりどり咲いています。そして下りきって鞍部の砂礫地帯を歩いている時です。Nちゃ
んが素っ頓狂な声を上げました。その指差す方向に目を移せば....。ありました、ありま
した。高山植物の女王、コマクサです。六甲の高山植物園で見たことはあったのですが、
天然物は初めてです。少し白っぽい細かく切れたパセリのような葉。少し年増?ではあり
ましたが、しっかりと咲いていてくれました。一株見つかるとあっちにもこっちにも。本
来は硫黄岳付近に多いそうなのですが、そこまで行かずともこれで良しです。(^^; ショ
ートカットして白砂新道を通って本沢温泉で汗を流す事に衆議一決です。なんでもそこの
野天風呂は本邦最高位置にある温泉なのだそうです。

東天狗と根石岳の鞍部はコマクサ揺れる白砂新道分岐点

 白砂新道は硫黄岳の斜面を見ながらの最初がなかなか厳しい道で、ダケカンバの繁る急
斜面をジグザグに下って行きます。今までの道に比べれば、細い踏み跡ですが、赤布がし
っかりとあって、本沢温泉に誘う道標も適当にあり、迷う心配はありません。(最後の沢
沿いが少しややこしかったですが...。) 

 沢音が足下から響き始めると温泉は近い。沢で顔を洗ってすっきりした後、300mも
歩くと、野天風呂と本館を繋ぐ道に出くわしました。さあ温泉です。本沢温泉に入るには
野天風呂も内湯のいずれも本館の受付で入浴券を買い求めねばなりません。野天風呂『雲
上の湯』は600円。夏沢峠からの道をしばらく辿って、左の斜面を登った川沿いにあり
ます。5分とありましたが、もう少しかかるんじゃないかな。もっとも小生の膝が少々笑
っていたので、それで遠く感じただけかもしれませんが。(笑)

 賽の河原もかくやという感じの所です。と、先着の2名の男性が手持ち無沙汰に立って
いる。どうしたのかと尋ねると、今家族連れが入浴中なのだそうです。しばらくして若い
兄ちゃんの方が様子を見に行くと、もう出たと頭上に両手で○印。ちっちゃな子連れのご
夫婦でした。

 湯は白濁して、硫化硫黄の匂いがプンプンの温泉には、湯船はありますが囲いも脱衣場
も皆無です。勿論、男女混浴。女性は相当に勇気ある人か、露出狂でないと無理でしょう。
(^^; そしてこりゃあ冬は寒くては入れないだろうと誰しも思うところですが、一緒に入
った小父さんは何回も来ているそうで、この前入った11月など、一旦入ると寒くて外へ
出られなかった由。まことに野趣一杯の野天風呂であります。入浴後は谷川に向って石の
上に仁王立ちで自然乾燥でありました。(笑)

本邦最高位置にあるという本沢温泉は硫黄臭プンプン

 本沢温泉は谷筋なので日の翳るのも早く、もう薄暗くなってきています。今日のゴール
がここならいいのですが、まだ1時間強の歩きが待っています。暗くならぬうちに目的地
に到着するのが山歩きの鉄則です。少々急がねばなりません。最初は本沢温泉への取付け
林道を下るのですが、念の為、温泉の帳場の女性に道筋を確かめておきます。

 キャンプ場を過ぎズンズン歩いていきます。しかし地形図からは300mも下れば点線
路があるはずなのになかなか現れません。これは気付かずに通り過ぎたかなと引き返しか
けましたが、もう少し先ではと気を取り直し、更に進めば右カーブの向こう約50mの所
に道標らしきもの発見。なんだ私製の道標があるだけなのかと思っていたけれど、立派な
オフィシャル道標ではないか。それにしても地形図の点線路表示とは位置が大分異なって
いるようでした。

ミヤコザサが繁る中、しらびそ小屋への道

 天狗岳で会った低徘派のPさんに似たベテランの小父さんに楽な道だよと教えてもらっ
ていました。2,300mの尾根を巻くのですが、結構な登りじゃないか。風呂上りで汗を
あんまりかきたくないのだがなあ。(笑) 風呂で一旦緩んだ脚は少し重くなかなか上がり
ません。それでも半分惰性のように足を出していたら水平道になりました。鬱蒼とした針
葉樹帯に入ると、もう薄暗がりを通り越えて7時位の感じです。道は明瞭ですので、ヘッ
デン点灯でも大丈夫そうですが、何せ未経験道ですからこの先どんな感じだか分からない
のがつらい。すると下から単独小父さん。初老の方でしたが本沢温泉へ泊るのだそうです。
我々の「あと1時間くらいですよ」に「へっ?まだ1時間?」とがっくりきていました。

 さて、道は東向きから北、北西と方向を変え、徐々に傾斜も緩みます。もうそろそろ中
山峠との道に合するだろうと期待していたら、ひょっこり道標が現れて林道風の道に出ま
した。ここまで来ればしらびそ小屋は直ぐそこです。やがて左手に池が現れて、右手奥に
山小屋が見えてきます。我々の足音に耳ざとく気付いた飼い犬がワンワン、来客を知らせ
ます。もう薄暗い旧館に入り、おかみさんに到着報告。遅いので宿泊日を間違えたのかと
思ったそうです。ご心配かけました。

 男女別で女性は2階、男性は1階。本日の男性泊り客は3名。部屋は16畳。第一日目
同様、こんな恵まれた泊りを山小屋の泊りと考えてはいけないそうです。(^^;

ようやくミドリ池の向こうにしらびそ小屋が見えてきた

 食事前、庭に出ると夕刻に黒い影を刻む東天狗が目の前です。「朝焼けの東天狗いいよ」
と、ご主人。薪の上に餌が置かれ、つられてニホンリスや野鳥もやってくるそうです。

 夕食は野草のテンプラにとんかつだったかな?ビールで乾杯してお互いの労をねぎらい
ます。「あ〜あ、美味い!」

 「ア〜ア〜」欠伸が...。腹もくちたら瞼も下がってきて、7時過ぎにはにもう寝て
しまったようです。白河夜船っていうのでしょうか。真夜中には建物間近にカモシカまで
やってきていたようですが、全く気付きませんでした。さて、明日はもう最終日。またど
んな日が待っているでしょうか。楽しみです。



■同行: たらちゃん、然ちゃん、ハム太郎さん(五十音順)

【タイムチャート】
6:30高見石小屋
7:45〜8:20中山展望地
8:22〜8:23中山(2,496m)
8:37〜8:42ニュウ分岐
9:00〜9:05中山峠
9:10〜9:18黒百合ヒュッテ前
10:10〜10:25小休止
10:40天狗岳北稜直登コース合流
10:57〜11:10天狗岳(東天狗)(Ca2,640m)
11:30〜12:15天狗岳(西天狗)(2,645.8m 二等三角点)
12:35〜12:45天狗岳(東天狗)(Ca2,640m)
13:10〜13:25白砂新道分岐のコル
14:05〜14:10白砂新道(小休止)
14:45〜15:50本沢温泉(入浴)
16:04みどり池分岐
17:00中山峠コース出合
17:05しらびそ小屋(第2日目泊)


■第三日目『北八ヶ岳逍遥【第3日】〜『にゅう』から白駒池〜に続く
■花の写真集 北八ヶ岳逍遥を見る


天狗岳(北八ヶ岳)のデータ
【所在地】長野県茅野市
【標高】(西天狗)2,645.8m(二等三角点)
【備考】
北八ヶ岳の主峰です。約20分の距離でアルペン的な岩
峰の東天狗と女性的な西天狗に別れ、三角点は西天狗に
置かれています。どちらも360度の大展望が得られ、
南の根石岳との砂礫地帯にはコマクサをはじめとする高
山植物が咲きます。登路は西の唐沢鉱泉、本沢温泉、黒
百合ヒュッテ、中山峠からなど多彩です。
中山のデータ
【所在地】長野県茅野市
【標高】2,496m
【備考】
北八ヶ岳の高見石と天狗岳の中間に盛り上がるなだらか
な支峰です。西側の展望が素晴らしく、蓼科山や北アル
プス、中央アルプス、南八ヶ岳などが一望できます。ま
たハクサンシャクナゲが多く、花時はピンクに染まりま
す。
【参考】
2.5万図『蓼科』




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