剣尾山、横尾山〜恒例バテバテ耐暑登山 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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真夏恒例となった剣尾山耐暑登山。そこでの調子は自分の現在の体調のバロメーターみ たいなものだけれど、考えてみればちょっと危険な部分もある。一番の危険は熱中症。と いうわけで水分補給に注意しながら団扇、タオルを持って今年も出かけてみた。今年はと りわけ猛暑というわけでもないが、それでも28日は大阪でも34度オーバー。モワーッ とまつわりつくような湿気に往生したが、何とか無事周回は終了、森のレストランでのカ キ氷に文字通り蘇生した思いでした。 例によって、行者口の登山口へ向かう林道を進み、路肩の広まった場所に車を停める。 車外へ出ると圧倒するような暑さではないが今日は無風状態。何だか先が思いやられるな あ。帰ろうかなあ。こういう時、いつも思う(なんでこんなことするねんやろう?)。で も降りてくると気持ちいいのよねえ、これが。そんな快感を得ようとするのだろうか、今 日は何だか人が多い。準備している間にも登山口に向かう人がいる。それを追うようにこ ちらも出発。 年々、整備が進む登山道。登山口も下草が綺麗に刈られている中に、昭和六年五月、一 庫の山田某と銘が彫られた道しるべが置かれている。ここまで来ると流石にあの騒音の如 きクマゼミの鳴き声はなく、ニイニイゼミやアブラゼミが主体でホッとする。何せ東京か ら出張してきた人をして「大阪は人もやかましいけれど、蝉までやかましいなあ」と言わ しめるほどのセミなのである。(笑) 行者山の中腹の修行場も、案内図にある分は本当は一時に全部回ってみたいのだが、な かなか果たせない。(^^; 大日岩の下を巡って行者堂でいつものように一休み。忘れてい た。虫除けを手足に塗らねば...。 これも例によってニホンジカの説明板の前で小休止。去年より5分から10分程度の遅 れだ。(^^;
ている。そういえば、深山のササもほとんど枯れていたっけ。 丸木の階段を我慢すれば六地蔵はまもなく。ここも下草が刈られすっきりしている。月 峯寺の跡地を進んで最後の登り。大勢の子供の声がすると思ったら、大阪府のキャンプ場 から登ってきたらしい20名くらいの小学生であった。他にもハイカーが数組。北摂で人 気の山ではある。 適当な木陰の岩に腰掛けて昼食。わんわん飛んでくる虫。中にやっぱりアブかなんぞが いて、2、3喰われた所に数日間は痒みが残ってしまった。
子供達がいなくなると急に静かになった山頂。いつもなら涼しい風が吹くのに今日は蒸 し暑いだけ。それでも視界はまずまずで、リョウブの花の向こうには横尾山。更に深山、 瑠璃渓も指呼である。それを見て、今日は横尾山を廻って帰ってみようと思い立つ。 明治10年3月に建てられた国界標石で左に折れる。こちらもササが枯れて随分歩き良 くなっている。リョウブの花の匂いが漂う中、田舎の畦道くらいないい道が続く。鞍部を 過ぎて関電の反射板への登りから振り返る剣尾山はなかなか端正な姿を見せる。
れていたように思うが、ここも小さな裸地である。ほとんど傾斜のない山道は、黒い鹿ネ ットに突き当たって左(南)に折れる。後はぐんぐん降りるのみ。以前は踏み跡のみだっ たのに、今は我々にとってはハイウェイ並みの道で、途中から関電の巡視路も兼ねている ので歩きやすい。トンビカラの岩を降りると関電鉄塔が現れて、三草山、高岳、大野山や 阪神間が見渡せてなかなか景色がよいのだが、この暑さでは「はよ、降りよっと」の頭し かない。(^^;
札と共にロープがセットしてある。それを横目に残ったお茶を飲み干す。それっ、もう一 息。『小鳥のテラス』経由で降りてゆく。でも、ここからが結構長いのだ。西斜面で陽射 しに炒られる様な所もある。山頂広場から30分近く。能勢の郷の敷地の中、ようやく芝 生広場の横に飛び出した。「フーッ」。 かんぽの宿が廃止になって、寂れているかもと一抹の思いで降りてきたが、フィールド アスレチックや、子供用の遊戯器具が放置されているくらいで、他は大してたたずまいの 変化も無い。テニスコートもラケットの音がこだましているし、森のレストランも開いて いる。レストランに入り壁を見ればカキ氷の張り紙。カラカラの体、何をおいてもクール ダウンだ。 かんぽの宿の日帰り温泉は能勢温泉と名前を変えて、地元の人達のよって再開されたの だそうで、露天風呂も新設されたとは後で知った。そうと知っていたら入って帰ったもの を...。(^^; 結局、バテバテで去年より10分くらい遅かったけれども、今の体調を考えたら、まあ まあこんなものだろう。来年も無事登れますように。祈って帰路に着く。
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