久方ぶりに奥箕面山歩
 
平成18年11月18日(土)
【天候】曇りのち小雨
【同行】単独
静かな長谷山の山頂。三角点に似た境界石と
関電の火の用心の標識があるだけ


 昨日は飲み会。で、必然的に土曜の朝は遅い。明日は雨の予報。ならば久方ぶりにブラ
ッと箕面へ出かけよう。昼食のラーメンを掻きこんで、さあ出発。

 箕面公園は紅葉の季節。今年も交通規制が始まっていて、「こちらからは大滝へは行け
ません」と書かれた看板を横目に、いつものように府道を登る。勝尾寺も多くの観光客。
紅葉の季節を迎えて、境内は赤に黄色に染まり始めている。ドライブウエイを途中で高山
方面に折れて箕面トンネルを抜け、立派な自然休養林の案内板の横、箕面川の源流に架か
る小橋の手前に車を止める。

 少し風が強い。目の前の山肌はコナラ類が渋い色合い。まずは自然研究路6号で鉢伏山
への道の出合の峠へ向かう。幾つかある自然研究路の内でも、一番自然度が高い研究路だ
ろう。橋を渡って箕面川の右岸を進む。斜面からの小さな崩壊で、道が少し埋まる。コン
クリ橋の所から四反田谷沿いに山に分け入る。炭焼き窯の跡が残る落ち葉一杯の道である。
1、2度、水涸れた沢を渡る。常緑樹の繁茂する辺りは、曇り空とあいまって薄暗い。沢
が左手のすぐ横になると、周囲はU字型の雑木の谷。土が黒々と丸く露出しているのは鹿
の寝床に違いない。そういえば、車を止めた所にも鹿の糞があった。昔には考えられない
こと。いかに鹿が増えているか、わかろうというものだ。

 露岩が四つ五つ転がる辺りで左に折れると、もう沢はほとんど溝の状態。そしてこの辺
りの雑木の風情はなかなかのものである。この道も元はかなり古い杣道だったのだろう。
鉢伏山とEXPO記念の森を結ぶ峠へは葛篭折れとなる。

 峠から南へ、営林署が埋めたらしい境界石に沿って杉林の尾根を進む。下草がなく歩き
よい。右からも尾根が集まってきて、平坦だった尾根がぐっと盛り上がる所が長谷山。半
年前と同じく、ほんの小さな目立たない木札が立ち木につけられているのみ。かえって目
印は関電の巡視道を示す火の用心の立て札。東方向に落ち葉に埋もれたお馴染みの黒プラ
階段が下っている。これは車を置いた起点の近くへ出る巡視路だが、堰堤の側にあるその
登り口には、崩壊の為か真新しい「立入禁止」のビニールテープが確か巻かれてあったの
を思いだした。
初めて見た関電オフィシャルの巡視路標識

長谷山の山頂にあった鹿の寝床

 ここも鹿の寝床があちこちにある。そして関電オフィシャルの「巡視路」と書かれた赤
札を初めて見つける。

 峠へ戻って、今度は鉢伏山へ。数年前まで笹が繁った道もメジャーになったもので、村
の畦道ほども太くなっている。しかもそのササが軒並み枯れている。これは鉢伏山の笹原
でも同様であったが、茎脇から新芽も出ているようで、やがて復活するのかもしれない。

鉢伏山の枯れたササ原。右手が山頂

 鉢伏山も長谷山同様、三角点はない。頂上から奥方向に枯れた笹の中を踏み跡があって、
暫く辿ると東へ降りていくようだ。ガムテープで巻いた目印もあって、止々呂美にでも下
る道なのであろう。環状自然歩道の計画もあるらしいから、明ヶ田尾山への尾根道にあっ
た新道のように整備するのだろうか?近くでガサガサと変な物音がしたので、慌ててもと
に戻ったのだった。(^^;

 午後の降水確率は10%と12時前の天気予報では言っていたのに、灰色の雲からは、
ポツポツと降り始める。西の鉄塔の所から展望を愉しみながら、熱いコーヒーでもと目論
んでいたのにそうもいかず。撤収である。

 下るうちに雨は本格的になる。落ち葉に当たる音が大きくなってくる。でも、木々のお
蔭で、ほとんど濡れずに済む。車で再び勝尾寺の前。早く降り出した雨に、慌てて帰路に
着く人達がバス停に並ぶ。フラッと出かけた奥箕面散歩でした。


【タイムチャート】
13:10〜13:15箕面休養村標識前(駐車地)
13:43鉢伏山登山道出合の峠
14:04〜14:07長谷山(568m)
14:19鉢伏山登山道出合の峠
14:33〜13:52鉢伏山
15:05鉢伏山登山道出合の峠
15:25箕面休養村標識前(駐車地)


長谷山のデータ
【所在地】大阪府箕面市
【標高】568m
【備考】柔らかき春を箕面五山巡り』を参照ください
鉢伏山のデータ
【所在地】大阪府箕面市
【標高】604m
【備考】雑木の中の山歩き北摂鉢伏山』を参照ください
【参考】
エアリアマップ『北摂の山々』


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