金剛山〜若緑のモミジ谷 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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命の輝きとも云うべき若緑をまとう |
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金剛山は近畿有数というよりも、日本有数の登山者の多い山。故に色々なバリエーショ ンルートがある。今回、奈良の爺々さんに案内していただけるというモミジ谷もそんなバ リエーションルートの一つだ。 今日は金剛錬成会の例会があると聞いていたが、8時半前にはもう、水越峠を伝う旧国 道の路肩にはズラリと駐車の列。勿論、無料駐車場は満杯である。峠の府県境を奈良県側 に少し降りた辺りに空きを見つける。 ダイトレ道が通る林道ガンドコバ線の起点である水越峠には東屋がある。そこが今回の 集合地なのだが、そこから大勢の話し声や笑い声。10人以上も集まっているだろうか。 今日集まる方は7人ほどと聞いていたし、おまけに見知らぬ顔ばかりだったから、どこか 別のサークルが集合しているのかと、少し様子を見ていたら、「まり」と犬を呼ぶ声。そ れで爺々さんの集まりだと知った次第。それもそのはず、囲炉裏村、爺々さんの知人、練 成会の方々などが先に集まっておられるのだった。(^^;
林道を登っていく。快晴で真っ青な空。乾いた空気。山にはもってこいの陽気。山肌の雑 木は萌黄色から若緑色のグラデーション。途中にある『金剛の水』で喉を潤す。癖がなく 美味い水だ。ゴクゴクとあっという間に備え付けられたコップ1杯分。
ダイトレ分岐を過ぎ、カヤンボ谷の向かいに東屋を見て大きくカーブする所にモミジ谷 の取り付きがある。いきなり渡渉して対岸へ。最初は植林ながらすぐに雑木の谷となる。 花崗岩質の砂で谷は意外に明るい。水も澄んでいる。幾度となく堰堤を越え、沢を渡渉す る。狼谷の出合を右に見て、現れた滝の横を右にカーブし、再び現れた植林を抜ける頃か ら、ニリンソウが目立ち始める。ヒトリシズカ、チャルメルソウ、ネコノメソウ、カテン ソウの仲間、更に進めばトウゴクサバノオも見つけることが出来る。
ートとよばれる谷筋だそうだ)を遡行する。難しいのは谷から尾根に取り付く地点。小さ なテープ等を見逃さないようにしなければならない。その取り付き尾根道は結構な急登で ある。植林の中のほぼ直登を登り切ると、ササが現れ始め山頂が近いことが分かる。雑木 に混じって幹肌が灰白色のブナが現れはじめる。この辺りも急斜面だけれど、稜線が近い のでもう少しの辛抱だと、気力が湧く。飛び出した所は、ダイトレの一の鳥居近くである。 ひっきりなしに多くのハイカーが行き来している。そうして葛木神社から転法輪寺、国 見山の広場に来て更に驚いた。まあ、ヒラパーかエキスポランドかと見まごうばかりの人 の数。シートを広げて弁当を食べる人、ビールを飲み干している人。人、人、人。ああ、 ビールが欲しくなる。思わず、売店で買ってしまった。ところが、昼食は千早園地でだと。 あらー、折角冷えたビールが...。ええい、この際、飲んでしまえ。(笑) 千早園地もファミリーで一杯。幸い東屋が空いていたのでそちらに移動。昼食とした。 こちらでもビールを購入。国見広場より50円安かった。 恒例、記念撮影の後、車の都合で水越峠へ戻る人、ケーブル下に降りる人などもいてこ こで解散。9人ほどは再び葛木神社に戻って、モミジ谷本谷から下る事となった。『アリ 地獄』と呼ばれる砂でズルズル滑る難所も近くにあるという事であったが、ビールを飲ん でいる人もいて(自分のことはさておいて)、危ないので避けていただいた。こちらは谷 から尾根に取り付く地点の急斜面に、爺々さんがトラロープを設置してくれているので、 遡行しても見落とす事は少ないだろう。
いるのもいい。山桜が人知れず咲いて花びらを散らしているのもいい。行きも帰りも滅多 に人に会わないレアコースである。やがて、往路の支谷と合流し、狼谷と併せて取り付き に戻る。後は峠に戻るだけ。また一つ教えてもらったバリエーションルート。またまたカ タクリの競演も堪能したし、金剛山もなかなか奥深く面白いことを再認識させてくれる一 日でした。同行の皆さん、有難うございました。
水分道常連さん、Strayerさん、奈良の爺々さん&まり、のりかさん、 Bさん、フェアレディさん、まむさん、萌木さん、ヨッピーさん夫妻(五十音順)
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