六個山でまたまた道はずし
 
平成17年 1月23日(日)
【天候】曇り
【同行】単独
六個山山頂


 今日は実は別の所へ行く積もりだった。が、またまた悪い兆候だ。例によってなかなか
モチベーションが見出せず。腰も上がらない。でも、兎に角、現地へ行ってみようと家を
後にしたのだけれど...。

 天気も今いちで、途中でやっぱり引き上げようと弱気の虫。でもそうするとまた後悔す
る羽目になるし、「一応、昼食まで買った後だしなぁ」と煮えきらぬ。そんな経緯があっ
て、苦肉で選んだのが六個山。箕面から五月山に連なる山並みの途中に盛り上がる里山で
ほぼ8年ぶりの訪問だ。あの時はあちこちと迷走したのだが、今回も結局最後は道はずし。
滑って転んで太腿に擦り傷、手のひらには青く打ち身の痕。でも結構遊べた半日でした。

 箕面から池田に向かう府道通称山麓線。「箕面市教学の森野外活動センター」の案内標
識を見て北へ折れ、路肩の広まった辺りに車を置いて靴を履き替える。この辺りは池田の
細河に似て、園芸農家が多いのだそうだ。畑に植えられた早咲きの白梅がもう花を開いて
いる。そんな微かな春を感じながら教学の森の取付け道路を北上する。

 勾配の増した車道をカブスカウトだろうか父兄に引率された子供たちが下りて来るのと
すれ違ってまもなく、左に西尾根コースの入口が見えてくる。「海抜184m」だそうだ。
コンクリート擬木の階段は結構急であるが、最後はジグザグを切って小さな尾根の端に取
り付く。植物名の札が掲げてある。ソヨゴ、ヤシャブシ、ネジキなどなど。「う〜ん、勉
強になるなぁ」
教学の森取付道から西尾根分岐

 雑木の林には野鳥も多い。ジョウビタキは分かったが、青い金属光沢のある小鳥はなん
であろう?それにしても、ちょっと大きな鳥にバサバサ林から飛び出されると少々ドキッ
とするなぁ。(^^;

海抜256m標識のある部分はやや広くなっていて、円形テーブルも置かれている。大分
遅いがここでラジオを聴きながらの昼食とした。

 昼食場所から程近く。bPキャンプ場の建物を右にして直ぐ、「石澄の滝」の案内が出
る。前回はスズメバチに敗退した所だ。流石にこの時期、蜂は居なかろうとピストンして
みることにした。ところがこれがなかなかの急斜面。しかも土で滑る。ヒサカキの繁る林
を抜け、立ち木に縋りながら降りていく。踏み跡は些か薄いが白いテープが目印だ。その
時、どこかで若者の声がするのが聞こえた。修行の人でも居るのかと思ったが、どうもそ
うではないらしい。その内に「ウォーッ」と威嚇するが如き奇声が聞こえ、若い女性らし
い笑い声も。なんだか気味が悪い。引き返そうかと思案しつつ暫く様子を窺っていると、
スピッツか何かのメロディを口ずさむのが聞こえてきた。案外、まとも?な様なので少し
安心、前進することにした。

 降りた所は石のゴロゴロする植林の枯れ沢。下流に向かうと水の流れが現れて岩の回廊
の向こうに石澄の滝が細い流れを落としていた。高校時代にホームルームを抜け出して、
一度、来たことがあるのだが、こんな険しい所だったかなぁ。全然イメージが違う。まぁ
ウン十年も昔のことだからさもありなんである。

 取って返して斜面を登り、西尾根の道に戻る。結局、若い男女の姿は見ず仕舞い。なん
だったんだろ?

 滝の案内標識からは一旦、下る。海抜290m、淡路島、大阪港の案内があって、繁み
の向こうに市街地。その向こうに大阪湾の海原が広がるのが見える。こんな低山なのにと
ちょっとうれしくなる。

 小広い沢状の斜面を登ると山頂下の東尾根への分岐でどちらを採っても山頂へは出られ
るらしいが、ここは直進して暫くがんばれば、こんもりとドーム状の六個山の山頂である。
以前は全く展望の利かない山頂であったのだが、南斜面が伐採されていて視界が効くよう
になっている。箕面市が手入れしているらしく、「市の花であるササユリが咲くようにな
ればいいのですが」と三角点の近くの木の幹に説明がある。道標を壊すような輩が出入り
するコースだ。咲けば咲いたで盗掘されるだろうし、まずはマナー教育が急務だろうなぁ。

山頂から池田・豊中・伊丹市街。
大阪空港が見える

 伊丹の昆陽池や空港の滑走路をタキシングする旅客機なぞを見ながら時間を過ごして、
東尾根コースに向かう。しばらく平坦な道が続いた後、山頂下の東尾根への分岐から別れ
た道と合流して、左に折れると急降下。中尾根コースの分岐を過ごして、「ハート広場」、
「あおぞら展望台」方面へと進む。遊歩道から少し離れた「あおぞら展望台」は雑木が伐
採されていて、目の前に視界が広がるが、大きく広がる市街地からワーンと地鳴りみたい
な生活音が忍び上がってくるようだ。

 そこから少しで広い管理道。20m位、東に木の階段があったので登ってみると、いい
尾根道。さらに道なりに進めばT字路に突き当たる。片側に有刺鉄線が張り巡らされてい
て、その向こう側はゴルフ場のグリーンである。T字路を左すれば箕面の落合谷方面へ出
るらしいが、ここは右へ。すると再び管理道に出る。道標によれば有刺鉄線の道は「ささ
ゆりコース」とあった。

 ここはちょっとした広場になっていて、初老の団体さんが休憩中である。男性より女性
の方が断然多い。それにしても笑い声といい、人数といい、女性は元気。羨ましいほどで
す。(笑) 

 団体さんから離れて右へ歩いていくと「平和台口、小川口」と「東尾根口」への分岐。
平和台口の方がいい道だが、ここは東尾根口へと進む。少し登りになって面食らうが直ぐ
に下り道。小さな橋を渡り、さっき見かけた水沢コースと合流してしばらく。山の中の窪
地みたいな地形を抜けると再び登り基調となる。
「ありゃ?」と不審に思うが、とりあえずと登りきると尾根に出る。右(東)に進むと元
に戻る気がしたので、左に折れて尾根に沿えば、古い道標があるが壊されていて判然とせ
ず。因みにこの山はいったいに古い石の道標が壊されていて役に立たない。こんな不心得
者、なんとかならぬだろうか?

 次第に道は踏み跡然としてくる。それでも張り出した枝が邪魔なくらいで歩くに支障は
ない。やがて尾根が消え踏み跡は斜面を下りだす。結構な急角度で、雑木に掴まりながら
も、やっと降りたら溝状の谷があるではないか。流れ自体はほとんどないが、3m近く深
くえぐれた溝。向こう岸に薄い踏み跡があるので、そちらへ渡ろうと20m程遡って比較
的浅い場所を探したはいいが、土で滑ってしたたか尻を打つ。
「痛ッ!」
ヒリヒリする尻をさすりながら踏み跡を辿って、小高い堤のような高みへ出て驚いた。な
んと、ゴルフ練習場のフェアウェイの端、ティーグラウンドから150ヤード付近。白球
が至る所に。
「すわっ。こら危ない!飛球に直撃でもされたら...。」
慌てて繁みに隠れようとして、足場を間違えて、と思ったらもうひっくり返っていた。ま
たまた「痛ッ!」
太腿に鈍痛。今度は怪我したようだ。(後で車に戻って調べたら長さ7センチ位の擦過傷
だった。)服はアメリカセンダングサの実でハリネズミ。しかし、かまってられない。と
りあえずフェアウェイから離れねば。前方に現れた空き地へ出ると、漸く車が通れるくら
いの作業道が現れた。
「フーッ」センダングサを払いながら、ズボンを見ると、小さなかぎ裂き。また、家人に
怒られるなぁ。(笑)

 作業道に門柱が立てられてある。『成蹊学園管理地につき立入禁止』
「へっ。もう立ち入った後ですけど...」(笑)更に進むと、箕面市のスポーツセンター
の横であった。

 なぜか六個山では迷走する癖がある。何処で間違ったのであろ?また機会を見て確かめ
ねば。(笑)

【タイムチャート】
12:55〜13:00箕面市教学の森取付道路(駐車地)
13:07西尾根コース分岐
13:23〜14:00海抜256m標識地点(昼食)
14:05石澄の滝分岐
14:15〜14:16石澄の滝
14:25石澄の滝分岐
14:29〜14:30展望地(海抜290m標識)
14:40〜14:50六個山(395.8m 二等三角点)
14:53西尾根コース分岐
14:58〜15:00あおぞら展望台
15:15平和台西口分岐
15:35成蹊学園敷地横
15:48箕面市教学の森取付道路(駐車地)


六個山のデータ
【所在地】大阪府箕面市
【標高】395.8m(二等三角点)
【備考】迷走の六個山』を参照ください
【参考】
箕面国定公園ガイドマップ



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