今年も暑っ!剣尾山、横尾山

平成17年 8月 7日(日)
【天候】晴れ時々曇り
【同行】単独
リョウブ咲く剣尾山山頂から横尾山
右の肩に北摂最高峰の深山が覗く


 この時期は1000m越えでないと山は暑い。最も高い山でも800m足らずの北摂に
は、従って足が向かないのであるが、昼からのっぴきならない用事が出来てしまった為に、
遠出が出来なくなってしまった日曜。2週連続の山なしはつらい。で、目指したのは北摂
では最も高い部類の、去年も8月8日に登っている剣尾山。超サウナ状態にヘロヘロだっ
たが、下山した『能勢の郷』の『森のレストラン』でメニューにあったカキ氷。文字通り
生き返りました。(^^;

 今日は久しぶりに剣尾山から横尾山と周回の予定。下山地の『能勢の郷』近くの民家に
断りを入れ、空き地に駐車させていただく。少し早め、それでも9時半過ぎ。(^^;

 考えてみれば1月の六個山以来、7ヶ月ぶりの北摂である。去年の今頃も暑かったが、
今年も輪をかけて暑い。しかも昨日の雷雨でたっぷり水分を含んだ地面から、モワーッと
湿気が立ち昇っているような蒸し暑さ。まるで熱帯雨林だわ。キャンプ場の外周を廻って、
行者山の登山口に行き着く
までに、もう汗だくである。

 益々、整備が進んで、行者山の登山口付近も下草が刈られ、ヒノキの植林も下草なし。
丸木階段を登って、大日岩、東の覗き、とび岩と昔の修行場を抜けて、大岩の下の行者堂
の床机で一服。ここは涼しい。鳴く蝉もミンミンゼミ。クマゼミがいないのが嬉しい。

 行者山では日陰になる木も無く、直射日光に曝され、展望を楽しむ余裕もない。そんな
中、ママコナが健気に咲いている。

 行者山から小さな鞍部に降りてようやく雑木林の中。日は当たらぬが今度は風がない。
拭いても拭いても汗がメガネのレンズを濡らす。立ち止まる回数が増える。とうとうニホ
ンジカの説明板の前の岩のテラスでザックを下ろした。さもあろうと厚手のタオル持参だ
が、それも絞れるほどだ。

 六地蔵手前の急傾斜の階段にかかる。ササがきれいに枯れていて、赤松ばかりが目立つ。
左前方に剣尾山山頂。ここからそれが見られたのは初めてだ。

 急登を終えた台地に静かに並ぶ六地蔵も赤い前垂れが暑そうである。ここで一息つく。
フーッ。

 月峰寺跡を過ぎて、最後の登りに耐えた山頂には、この暑さにもかかわらず数人のハイ
カー。小生の後からもパラパラとやってくる。今日は「風がないなあ」と嘆く小父さん。
確かに風が弱い。蛙岩の上に登って、汗でべっとりのTシャツを岩に干して、まずは水分
補給。今日は2Lのペットボトルをボッカしたので、少々飲みすぎても大丈夫(笑)。落
ち着いたところで、ちと早いが昼食。暑さついでに、熱々のカップヌードルを喰ったろか
いと意気込んでいたが、流石にそれは止めにして、助六寿司の後はホットコーヒーだけに
する。
剣尾山山頂。いかにも暑そうです

 ゆっくり昼寝でもしたいところだが、午後の予定もあるので30分ほどで切り上げ、北
に向かって歩く。雑木の中の一本道。プーンとリョウブの花の香りが漂う。大阪府の自然
センターからの道を過ごして、しばらく行けば明治10年3月に建てられたという大きな
摂丹国境標石の前に出る。まっすぐ行けば亀岡市土ヶ畑への下山路である。左へ折れて横
尾山へ向かう。
明治3年の銘がある立派な摂丹国境の石標

 笹が刈られてよく整備された道。が、「?」笹が軒並み枯れているではないか。よく見
ると、花が咲いた後のような。そういえば、剣尾山の山頂から見た深山の笹の斜面も褐色
に変色していたことを思い出す。

横尾山への登りから剣尾山を振り返る

 剣尾山と横尾山の鞍部付近には、林道終点からであろう、南から踏み跡が上がってきて
いる。夏真っ盛りの今はとても登りたくない道だ。(笑) そこから再び、大汗をかいて登
り返すと、もう一つの国界石標の前に出て、横に関電の反射板。これは瑠璃渓へ向かう府
道からよく見えるやつだ。ほとんど傾斜もなくなって、潅木とササの道に三角点がポツン
とある。

 黒い鹿よけネットが出れば道はしばらくネット沿いの急坂。展望岩の右を巻いて進んで
いけば傾斜も落ち着いて、所々露岩も顔を出す日本庭園風のいい道になる。関電道もかね
ているから下草も無い。トンビガラの岩を過ごすと南側の大展望が得られる高圧鉄塔の台
地。三草山、竜王山はもとより高岳や大阪市内も眺められる。その代わり、遮るものの無
い炎天下、こりゃ、暑い!。しかもブンブンとさっきから飛び回る嫌な奴。黄緑の眼をし
たアブである。「おっ!」、向こう脛に止まりよった。手で叩いたら逃げて行きよった。
残念、無念。虫よけスプレーをふり直しておこう。

鉄塔付近からCa600mピーク。
遠くに三草山、竜王山が並ぶ

 頂上広場のCa600mピーク。ここからは『能勢の郷』のテリトリだ。サワガニ広場へ
の急降下道は危険とのことで立入禁止。それほどでもなかったがなぁ。

 というわけで、そのまま尾根道を小鳥のテラス、見晴らし峠という順に下っていく。ま
あ暑いの何の。モアーッとした、あの草いきれに10秒毎に汗を拭く小生。次第にテニス
の球音が高くなって、子供の声も聞こえだし、森のレストランの建物が見えた時には、流
石にホッとした。

 冷えたコーラでもとレストランに入ってまず目についた”かき氷”の文字。気がつけば
もう注文していたのだった。ようやく人心地。フーッ。

 なんで、こんな暑い時にと思われるかもしれないが、何かそのヘロヘロ感を年に一度は
と、癖になるから困ったものだ。耐暑登山、今年も無事、終了です。

【タイムチャート】
9:20自宅発
9:30〜9:35行者道奧の広場(駐車地)
9:45登山口
10:00〜10:05行者堂
10:10行者山
10:37〜10:41ニホンシカ説明板
10:55六地蔵
11:03〜11:35剣尾山(784m)
11:42国境石柱(土ヶ畑分岐)
11:58国境石柱
12:03横尾山(784.9m 二等三角点)
12:20〜12:22トンビガラ横の高圧鉄塔
12:30頂上広場(Ca600m)
12:45小鳥のテラス
12:47見晴らし峠
12:55〜13:15「能勢の郷」内の「森のレストラン」
13:25登山口


 剣尾山のデータ
【所在地】大阪府豊能郡能勢町
【標高】784m
【備考】快晴の剣尾山』他の山行記もご覧下さい
横尾山のデータ
【所在地】大阪府豊能郡能勢町
【標高】784.9m(二等三角点)
【備考】 新緑の剣尾山、横尾山周遊
往く秋惜しんで横尾山
をご覧ください
【参考】2.5万図『妙見山』、『埴生』



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