三年ぶりに知明山
 
平成17年 1月16日(日)
【天候】晴れ時々曇り
【同行】単独
知明湖に架かるさくら橋と知明山


 なんだ。いい天気じゃないか。またまた予報にだまされた。実家に寄ったりしていたら
昼近く。このままじゃ何か勿体無い。それで三年ぶりに知明山へ。

 知明山というより、南麓の一庫公園の方が有名。二つある駐車場の内、今日は湖畔の駐
車場に車を止める。出合いの谷に付けられた木の階段を登る。途中で右に折れて、森の小
径と名づけられた山腹の巻き道を歩いてみる。年末までは暖冬が続き、一向に落葉する気
配も無く、枝先に未練がましくしがみついていた紅葉、黄葉も、このところの寒波で一気
に散り果てて、漸く裸木の姿だ。そのおかげで木々の間から湖面が望まれる。対照的にア
セビには早くも沢山の花穂が伸び始めている。後一ヶ月もすれば沈丁花も咲き出す頃にな
る。

 出合いの谷の道と合流して、噴水のある池。数年前の夏には今は小学生になる三女を良
く連れてきて水遊びしたものだ。流れに沿ってゆるゆると北へ上って行けば見晴らしの丘。
東には山頂にNTTのアンテナを載せた高代寺山が目の前にデンとそびえる。その右手に
は明ヶ田尾山から鉢伏山、五月山と続く屏風のような山並みが見渡せる場所だ。

見晴らしの丘から高代寺山

 見晴らしの丘から知明山へは、尾根沿いにまっすぐ北へ登ることも出来るが、右手のキ
ャノピーウォークへ向かう道を選ぶ。こちらはほぼ水平の完全な巻き道。所々にある炭焼
き窯跡などを見つつ進む。よく見れば炭の材料にして株立ちになったコナラの木があちこ
ちにある。小鳥が落とすのか南天が数多く生えている場所もある。

 管理事務所へジグザグに下る道を見送って更に北へ。丘の駐車場からの道を合わせて、
知明山への直登道を左にして、沢の休憩所から岩場の休憩所へと山のゾーンをグルッと周
回することにする。小さな谷には兵庫県の県道で最後まで使われていたという木橋の材料
が、小沢の流れを渡る橋としてリサイクルされているのが面白い。幅30cmはあろうか
という角材だ。

 岩の休憩所からは急な階段。距離は短いものの、結構、ヒィーヒィーあごが出る。(笑)
右にフェンスが現れる頃には、知明湖の水面と県道を走る車がだんだんに小さくなってい
く。そしてヒョイと水平な台地に出れば、東西に長い知明山の山頂(こもれ陽広場)だ。
露岩の間に口を開ける間歩跡から、板を三角に合わせたモニュメント横に出れば南向きの
四等三角点が見つかる。誰も居ない。ここから南尾根を経て見晴らしの丘に下る道は散歩
にもってこいだ。公園なのに里山の雰囲気を残し、余り手も入れられていないのが好まし
い。時折、ヤブ山だった頃の名残の古いテープも見つかる。

知明山山頂のモニュメントと三角点

 尾根途中の西から南を見晴るかす展望台で一息つく。雨森山の雑木林、日生中央付近の
街並み。遠く凹凸を見せるのは千丈寺山。中山から大峰山の稜線もこちらから見ると少し
形が違って面食らう。

 風が出てきて、陽が翳ると流石に寒い。おやつのパンを食べ終わるや、雑木の尾根道に
引っ込むことにした。トイプードルを連れたご夫婦とすれ違い、子供の歓声が下から聞こ
えてきだすと見晴らしの丘は直ぐ。さっきより雲が増えたようだ。

 一陽来復。一時に比べれば、日も大分長くなったようだ。やや黄色くなった日の光の中、
帰途に着く。


【タイムチャート】
12:50自宅発
13:50〜14:00湖畔の駐車場
14:20見晴らしの丘
14:27知明山直登道分岐
14:55知明山(349.1m 四等三角点)
15:00〜15:10展望台
15:20見晴らしの丘
12:25〜12:45湖畔の駐車場


知明山のデータ
【備考】初夏の知明山のんびり散策」をご覧ください
【参考】
2.5万図『広根』



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