再び金剛へ花巡り
平成16年 5月15日(土)
天候: 晴れのち曇り
クワガタソウ



 自分が所属しているWebの山歩きのサークルで、金剛山の花巡りオフが急遽セットさ
れることに。何処へ行く当ての無かった小生は、先週に引き続きまたまた金剛山へ。気にな
っていたサイゴクサバノオを見たかったのですが、果たしてその成否や如何?

 集合場所は例によって旧しいたけセンター前。9:45ですからゆっくり目に出発して
9時半過ぎに集合場所に。Aさんがもうお待ちかねでした。Kさん、最後に主催のNさん
と定刻には総勢4名が揃い踏みでした。小生以外は全員女性。両手に花以上!これ以上の
幸せはありません。(^^;

 黒栂谷沿いに歩いていきます。いつもは気にも留めない林道の畔ですが、探せばいろんな
花々が咲いているものです。キンポウゲ、フタバアオイ、シャガ、マムシグサ、ムロオテ
ンナンショウ等々。Nさんが日頃の植物研究会へ参加した成果を披露してくれるのですが、
最近、とみに記憶力と容量が縮退した頭には、全てが残るべくも無く、断片的な残像だけ
が残るのみであります。従って、初めから無理に全部覚えようとせず、「これや」と思う
もののみ写真とともに記憶に留めておくことにします。

 花々が多いと聞くK谷。ミソサザイがほんのすぐ近くで尻尾を上げた独特の格好で囀っ
ています。その谷の取り付き付近にサイゴクサバノオはあるのだそうです。しかし、残念
ながら花期を既に逸しておりました。トウゴクサバノオ、サンインシロカネソウとその姿
を拝ませてもらったので、あとはサイゴクシロカネソウと思っていたものですからちょっ
とがっかりでした。まあ、また来年を楽しみにしましょう。

 でも、AさんやKさんはもっと残念だったかもしれません。というのは、本日のメイン
イベントの一つのヤマシャクヤクが悉く散り果てであったからです。先週、あれだけ咲い
ていて、蕾もあったのですが....。1週間の内に2回も強い雨が降ったのですから無
理も無いなとは思いつつも、一つ位はと淡い期待があったことも事実です。とはいうもの
の、もう一つのメインイベントのクリンソウはしっかり咲いていてくれました。

 しかも嬉しいことに、クリンソウ畑でサークルの大家さんのAさんに偶然お会いできた
という余禄もありました。別コースということでお別れしましたが、私にとっては笠形山
オフ以来ですから何年ぶりだったでしょう。山を歩いていると時としてこういうハプニン
グがありますから面白いものです。

 続いてニリンソウの群落。こちらも一週間前はあれほど咲いていたのに、今は殆ど花は
無く、咲き遅れたものも花弁が痛んだものばかりでした。

 気を取り直してヤマブキソウ畑へ。こちらはまだまだ鮮やかな黄色。中年夫婦の方が写
生の真っ最中でありました。この辺りで他に目立ったのはツルキンバイ、ハナイカダ、そ
して小さい花なのに意外に目立ったのがミヤマハコベでした。

 お昼は、先週と一緒の井戸のある広場。八重桜もあらかた散って若葉が目立ちます。そ
して何より虫の多いことといったら。アブ、ハエがわんわん。その時は気づきませんでし
たが、帰宅して風呂に入ると、肘や膝付近に点々と赤い発疹様の噛み痕が。痒い痒い。ダ
ニでしょうか。どうもよく分かりません。

 下山はシルバーコースといわれる谷沿いの道。水越峠からの道が交差する葛木神社の鳥
居の所から降りていきます。初めはガラガラした谷を下りますが、途中に水場も豊富にあ
っていい道です。あれはアカネ、これはクサノオウと、あっちはラショウモンカズラと、
植物観察会を開きながら降りていきます。途中にフタバアオイの大群落もあって、あっと
いう間に念仏坂道に合流でした。

 さて、旧しいたけセンターまでは、凡そ2km程、車道を下らねばなりません。でも道端
で色々なものが見つけられます。アケビ、キンポウゲ、タニウツギ、ヤブウツギ等々。ホ
ウノキの大きな花も見られ、新緑に彩られた散歩道でした。

 これほど植生豊かな山が近くにあるということはうれしい限りです。でも盗掘で年々減
っているという話も聞きます。みなで楽しめるよう子々孫々まで残しておきたいものです。
そんな思いを強くした一日でありました。ご同行のNさん,Kさん,Aさん有難うござい
ました。

写真集 ■金剛山の花園にて(2)を見る



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