関金温泉「湯命館」
平成16年 8月 6日(金)
天候: にわか雨
同行: 単独
関金温泉「湯命館」玄関



 前略

 この前は湯原温泉は『砂湯』からの手紙でしたね。全国各地の温泉での詐称問題がかま
びすしい中、『砂湯』は究極の掛け流し。いつ来ても最高です。

 さて、今日は大山の帰りに寄った関金温泉からの落とし文です。

 実は三朝温泉も考えていたのですが、寒気が入り込んでの時ならぬ大夕立。大山から雷
雨を追いかけるように走ってきたようで、伯美国境では雨量規制の為に通行止に会うんじ
ゃないかと思ったほどでした。それで、橋の下の無料露天風呂もつらいかなと思ったのと、
こちらの方が近かったこともあって関金温泉にしたのでした。

 八束村の道目木交差点でR313を北上します。道路改良で新設されたバイパスは快適
な道。すぐに犬挟の長いトンネルです。道の駅を過ぎ高架橋を飛ばすと、すぐに関金町で
す。関金宿とかいうバス停もあって、城跡もありますが、昔は宿場町としても栄えたんで
しょうね。GSのある大きな四辻を標識に従って右折すると、まもなく銀色のモニュメン
トが目に入りました。関金町都市交流センターです。

 同センターの中にある日帰り温泉施設の名は『湯命館』。老人施設の前を通っていくと、
臙脂に白く名前が染め抜かれた日除けのかかる玄関でした。

 まずはゆったりとしたロビーへ。平日のせいでしょうか2、3人がいるだけです。受付
前に鎮座する自販機で入浴券を購入します。大人800円。
「ひぇっ?公共施設にしては一寸高めやなぁ」と内心。でも自販機前にして「さよなら」
ともいえず、太っ腹?なところを見せます。(^^;

 受付のおねえさんに「ごゆっくりどうぞ」とお辞儀をされては気分の悪かろうはずはあ
りません。デレーッとして暖簾をくぐります。ここは岩風呂と木風呂があって、週替りで
男女入れ替わるのだとか。今週は男性は岩風呂でした。

 なかなか大きな浴場です。そして少々驚いたのは水風呂、サウナ風呂、温ま湯、寝湯、
壁面にお地蔵様の図柄のモザイクのある泡湯と室内風呂は5つくらいあるのですが、全て
岩風呂であったことです。こら、いいわぁ。で、いつもは即、露天風呂に直行するところ
を「温ま湯」に浸かることにしました。

「ふぇ〜っ」ほろほろと筋肉がほぐれていくようです。小生、熱いより少し温めが好きな
ものですから長居してしまいました。そやそや、露天風呂にも行かないと、というわけで
ガラス戸の向こうの露天風呂へ。8畳位の広さはあるでしょうか。こちらもいい湯加減。
しかも東屋があって雨には濡れません。湯は無色透明、無味でした。後でパンフ読むと、
ラドン温泉だそうでした。そういえば、三朝も確か、ラドン含有量が全国有数でしたね。

 そんなわけで湯の中の適当な岩に座ってしばし、雨だれを眺め、雲の行方を眺め、ボウ
ッとしておったのであります。

 体を洗って、岩風呂を梯子している間に、雨も上がったようです。それを合図に当方も
上がることにしました。

 ところで、この岩風呂気に入りました。初め少々高めと思った800円でありましたが、
まあ許そうという気になりましたねぇ。(笑)鳥取はいい温泉が沢山ありますが、ドライ
ブ途中にサッと立ち寄るには良いかも知れない所が又一つ増えた感じです。それではまた。

草々 

 関金温泉「湯命館」のデータ
【所在地】鳥取県東伯郡関金町関金宿1139
【泉質】単純放射能泉
【温度】40℃
【効能】神経痛、痛風、皮膚病、リウマチなど
【備考】 鳥取県の南部、岡山県との県境に近い関金町にあり、ホテ
ル、旅館が5軒というこぢんまりした温泉郷にある日帰り
温泉施設です。開湯は約1250年前という古い歴史を持
ち、鶴が傷を癒していたことから発見されたという伝承が
あります。倉吉からバスが出ています。
TEL 0858−45−2000



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