下北山温泉「きなりの湯」
平成16年 7月11日(日)
天候: 曇りのち晴れ
同行: 単独
下北山温泉「きなりの湯」全景



 前略

 紀伊半島の古道、巡礼道が世界遺産に選定されたからというわけでもないのですが、こ
このところ少し大峰づいておりまして、今日は総勢4名で長駆、南大峰でした。

 山を下りれば汗と汚れを落とそうと温泉ですわね。(笑)R169沿いには色々と温泉
施設がありますが、下山地から最も近くて、小生は勿論、皆さんも初めての下北山温泉へ
行こうと決まる迄にそう時間はかかりませんでした。

 R425から南に折れて直ぐを左に折れます。北山川をダムで堰き止めて出来た広い敷
地にはオートキャンプ場やテニスコートなどがあり、奧まった辺りに建つ藁葺きの入母屋
造りの農家を思わせる建物が下北山温泉であります。

 建物に入ると右に食堂。売店を左に見て奧に向かうと受付がありました。料金を聞くと
500円(H16/7現在)だそうです。わりにリズナブルですね。

 風呂は「槇の湯」と「栃の湯」の二種類があって、日毎に男女交替だそうです。今日は
男性は「槙の湯」でした。

 あら?脱衣場のガラスを通して露天風呂が。なかなかいいじゃあーりませんか。何はな
くともまず露天風呂です。東屋の下の岩風呂。石を組んだ壁から湯が落ちてきます。村内
にある不動七重の滝をイメージしてあるんですと。
「ふーん、そうかあ。そう云われれば・・・」

 湯はと申しますと無色透明。しかし、ドボンと浸かって肌をさすると、すべすべヌルヌ
ル。所謂、ナトリウム泉であります。惜しむらくはやや塩素臭がしたこと。でも仕様がな
いか。保健所が煩いですからね。

 気に入ったのは木で作った簀の子が全面に敷いてあったことです。洗った石鹸の混じっ
た湯などが直接、足に触れずに居られます。村域の殆どが山林だから、木も手に入りやす
いのでしょうね。でもやっぱり木は優しいですね。日本人には『木』です!(笑)

 風呂上がり、女性陣はまだ上がっていません。目の前に自販機。もう我慢できません。
そこで内緒ですが、ついつい一寸、アルコールをきこしめしてしまいました。免御、免御。
(^^;

 さて売店を冷やかしながら建物を出てブラブラ駐車場へ。見るともなく見る車のaB奈
良は当然として、和泉、大阪、三重、尾張小牧云々。結構、あちこちから来ているもので
す。それとスポーツ公園と銘打っている加減か、入浴に訪れている人達は若いカップルや
家族連れが多いように思えました。やはり若い人がいると過疎の村が少し華やかに感じら
れますね。

 泉質もなかなか良かったし、その割りに料金も安いですし、綺麗ですし。久々にお薦め
の湯です。それではまたお便りしますね。
草々 

 下北山温泉のデータ
【所在地】奈良県吉野郡下北山村大字池原
【泉質】ナトリウム炭酸水素塩泉
【温度】29.7℃
【効能】神経痛、筋肉痛、五十肩、慢性消化器病、婦人病など
【備考】 北山川を堰き止めた池原ダムの下に平成8年にオープン
下温泉です。一帯は下北山村スポーツ公園として整備さ
れ、キャンプ場、テニスコート、宿泊施設があります。
TEL 07468−5−2001



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