ウツギ咲くEXPO記念の森
平成15年 6月 8日(日)
【天候】晴れ
【同行】かみさん、三女
管理事務所横で満開だったハコネウツギ


 今週からは梅雨入りで、当分好天は望めそうもないとの予報を予め聞いていた8日の日
曜。故に少し遠出をとの事前の思惑。しかもお誂え向きの好天なのにも拘らず、なんと起
きそびれ。そうなると何か急速に意気込みは萎えて...。そこへ携帯のコール。相手は
もぐさん。薊岳目指して榛原だそうだ。
「あっりゃぁー。」益々、何と云うかそのぅー、挫折感というか、勿体無さというか、後
悔というか...。等がないまぜとなったこの気持ち分かってくれますよね。皆さん。

 それじゃということで急遽近場はと候補地を物色していると、かみさんから
「何か芝生のある所、小川はないけど、森に何とかかんとか名前がついていて....。そこ
へ行こう」てな判じ物めいた問いかけ。
「なんやそれ?うーむ。多分EXPO記念の森とちゃうかなぁ」
「そうやったっけ?」
いかにも地理とか地名に疎いかみさんの反応。一旦萎えた気分はかみさんの意見を排除す
る程に再燃せず。で、結局、三女と犬も連れて昼からブラッと出掛けることと相成ったの
である。

 府道沿いの、箕面に行く時は御用達のコンビニで飲み物と菓子やパンを買って、豊中亀
岡線を走る。丁度卯の花が満開で、遠目にも冴え冴えと目立つ。下界では梅雨間近を感じ
させる蒸し暑さだが、流石に標高が上がるに従って涼しい風が吹き抜ける。

 五月山のドライブウェイに通ずる道は箕面ダム湖の西岸を北に向かって上がっていく。
急勾配が緩んだ右手にEXPO記念の森のゲート。ここも以前は余り知られていなかった
穴場だったのだが、雑誌や口コミのお陰か、この頃は駐車場が満杯になることもしばしば。
幸い、舗装されていない方の駐車場には空きがあった。

 シモツケのもやもやした糸クズの様な赤い花。桜には直径5o位の小さなサクランボ。
真っ赤に熟したやつを口に入れると、一旦甘みを感じた後、直ぐにエグ味が広がった。ペ
ッペッペッ。

 ふと見上げた植林の向こうに見慣れない建造物がある。箕面トンネル換気塔工事の看板
があった。R423の突き当たりから止々呂美へ抜けるトンネルはこの下を通るんかぁ。
数年前から堂屋敷直下の車道から赤茶けた工事現場が見えるけれど、そこに繋がるんだな
ぁ。

 花ズキンちゃんのモニュメントを見て遊歩道へ。木々に名前をぶら下げたプレートがあ
る。イヌブナ、トチノキ、サンシュユ。勉強になります。

 管理事務所前から木のデッキを進む。小さな人工池にはオタマジャクシにアメンボ。黒
いトンボがいたのでヤゴも探せば見つかるだろう。斜面に取り付いて道なりにジグザグに
上がっていくと、EXPO記念の森のシンボル、木の展望台。多くの家族連れが休憩中。
今日は昇らずに芝生広場へ向かう。この道端で、以前、秋にセンブリの花を見つけたが、
ここ数年は見ないままだ。

 広い芝生広場が見えてきた。ここでも数組の家族連れが思い思いに遊んでいる。フリス
ビー、バドミントン、サッカー。虫捕り網を振り回す子供。犬連れもいる。

 空いている木製の台に座りお茶で喉を潤す。木陰にクサイチゴ。三女と摘んで食べる。
ヤブヘビイチゴも鮮やかな赤であったが、こっちは味が無い。草叢で何やら黒い物がもぞ
もぞと動くなと思ったら体長2p位のシデムシだ。ミミズの屍骸に集っているのだった。
探せば色々な生物が観察できるものだ。

 バドミントンや犬と遊んだりして一時を過ごす。ウグイスの声がこだまする。気が付け
ば、やや閑散としてきた芝生広場。帰りにスーパーに寄らねばならないこととて、こちら
も帰り支度。赤ちゃんの森を突っ切って舗装遊歩道に出る。目の前にヒラヒラと白い蝶が
幾つも飛んでいるので捕まえたら、蝶ではなくシャクガの一種。触覚以外は全く蝶の姿で
あった。

 管理事務所横まで戻ってくると、ピンクと白の咲き分けが目立つ木はハコネウツギだ。
タイミングよく満開で暫し眺める。

 日も長くなった。やや西に傾いだ日差しはまだまだ暑い。子連れも含んだ沢山の猿を見
物しながら、政の茶屋、大滝経由で戻ることにしたが、今からドライブウェイを上がって
くる車は渋滞で長蛇の列。なんと最後尾は箕面山荘の分岐付近までつながっているのだっ
た。駐車場待ちの車も多いが、中にはそのまま通り抜ける車もあるに違いない。大迷惑だ
ろうな。そんなことに思いをいたしながら混み始めた新御堂筋を戻る。久方ぶりの箕面点
描でした。

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