初冠雪と霧氷に出会う金剛山師走オフ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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モノトーンの幽玄の海に浮かぶ金剛桜 |
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真夏の素麺オフ以来、半年ぶりの金剛山。花は無いけれどと主催ののりかさんの話だが、 小生未踏のコースをお願いした関係上、参加せずばなるまい。そうしたところが、日頃の 行いがいいから?だろうか、今季の初冠雪と霧氷に何とも絶妙のタイミングで遭遇するこ とになり、思わぬ雪景色に彩られた師走オフとあいなったのでした。 集合は9時半だけれど、少し早めに家を出る。例によって最寄のコンビニ。おにぎりに 草餅。が、今日のメインはレトルトの味噌煮込みうどんだ。寒い時は熱々のうどんに限る ッチャ。(笑) 市内は所々青空が覗いていたのに、金剛、葛城の山並みに近づくに従って、辺りは一面 の靄なのか霧なのか。どんよりとした空模様に五合目以上は雲の中だ。 「時雨かぁ?いややなぁ」と思いつつ車を走らせる。ところが、金剛山に向かう府道を進 むに従って、濡れた路肩に白い物が。 「おおっ?雪?」記憶が確かなら、最低気温4℃との予報であったから、まさか雪が降る とは予想だにしていなかった。今日は念の為と軽アイゼンも用意してきている。 「うん。こりゃ山頂付近面白いかも」期待は深まる。でも 「道路は凍結していませんように..。」かつて車でスケートした覚えが脳裏に浮かぶ..。 幸い路面は大したことも無く、無事「しいたけセンター」前の駐車場へ。スパッツを装 着していたら、早くも下山してきた上半身裸のおじさんが「おはようさん」と声を掛けて きた。 「どうです?山頂は?」 「7、8pの雪あるよ。アイゼンは無くても大丈夫や」 云いながら盛んにタオルで背中をゴシゴシ。 「ドロドロになるからスパッツはつけといた方がええわ」 駐車場横の豆腐屋で土産の黒豆豆腐と豆乳を買ったりしている内に、三々五々メンバが集 まってきた。常連の水谷さん。かいさんは姫路から遠路の参加。フェアさん、呉春さん、 北山さん、宮本さん、それにジモティの納城さん親子、と友人の方、主催ののりかさんと 定刻前に参加メンバは勢揃いである。 気温は4℃。吐く息もこれだけ真っ白なのは今シーズン初めてだ。でも、風が無いので 存外暖かい。林道長谷線を登っていく。積雪は2、3pだろうか、植林の杉桧の枝先も斑 に白く染まっている。ポタポタと枝先から雫が落ちてきて、首筋に入ろうものなら思わず 飛び上がってしまう。 セトへ向かう黒栂道と別れてカトラ谷方面へ右折すると、すぐに林道終点の広場。小憩 の後、いよいよカトラ谷の沢道へ入る。50m位進んだ頃だろうか、左手の植林の急斜面 に踏み跡がある。これが幾つかあるワサビ谷への道の一つらしい。目印らしい物は無く一 寸分かり辛い。
らしく、それ程息は上がらない。足元の滑りに気をつけながら50m程直登したであろう か、沢音も微かになって来る頃、小さな尾根上のテラスに出る。一息ついてやや緩んだ尾 根を辿れば暗い植林帯から抜け出て雑木林となる。頭上が明るくなったのと相まって、地 面の雪の量が一気に増えた様に感じる。ミツバツツジの枝先をふと見れば、微かに霧氷が 付着している。時折、雲間から現れる青空に映えてなかなかのものだ。
無く初めてだとやや分かり辛いところがある。 左手の山腹を暫らくトラバースした後、再び直登道。春先にはカタクリが見られるとい う斜面を登っていけば今度は直ぐに緩斜面になる。下草にクマザサも現れてきたので山頂 も間もなくであろう。と考える内に青崩道に飛び出した。 此処まで来ると霧氷もそれらしくなってきた。積雪量も8p位はある。しかしメインコ ースの青崩道は踏まれて薄茶に染まったシャーベット状の雪で下りはよく滑る。こんな所 でひっくり返った日にはいい笑いものだ。油断大敵。(笑) 国見城址は生憎のガスの中。ハイカーでごった返す広場も、今日のこの時間はラーメン を啜っているお爺さん他、珍しく数人だけ。金剛桜がゴツゴツした幹に雪を戴いて、風情 のある姿である。 流石に食堂には暖を求める人々。気温は1℃。手水鉢の水も凍っていないから路面凍結 はなさそうで、歩くのは少し楽。殆んど高低差のないダイトレの広い道を「ちはやミュー ジアム」方面へ進む。踏みしめると、さくさくと雪の締まる音が心地よい。頭上から時折、 エンジン音が遠く近く聞こえていたが、ミュージアム前のテラスに立つとワンワンと頭上 を飛び回っている機体のマークはサンケイ。雪の金剛山を夕刊か昼のニュースにするのだ ろう。(因みにその日の夕刊には転法輪寺の屋根瓦の雪の写真が掲載されていた)
ったキャンプ場に降りてランチタイムとする。 じっとしていると流石に体が冷えてくる。一旦、千早ミュージアムで暖をとる。 さて、下山はどのコースなのだろうか。少々ミステリアスではある。と、皆はダイトレ を転法輪寺方面へ戻りだした。一の鳥居の左手にある文政年間の法華経一字一石塔。そこ から急降下するのだという。一応、足元を固めた方が良いとのことでアイゼン装着。確か にサクッとした感触が伝わってきて心強い。直ぐにクマザサに囲まれた金剛山遊歩道に出、 転法輪寺方面に暫く進むと、「ロープウェイ−文殊岩」の道標の向かい、左手の植林帯の 中へ下る道がある。寺谷コースというらしい。良く踏まれた道をどんどん下っていく。途 中、直進路との分岐があるがひたすら下を目指す。(直進は文殊尾根コースとのこと) 植林帯を抜けると沢筋に出、此処には水場が二つある。沢の水と地下から湧き出した水 がパイプで導かれているが、後者の方が旨いそうである。 沢を幾度か跨ぎながらの下山路は、倒木でやや荒れた谷筋の左手、斜度60度になんな んとする裸地もあり、山ヌケの跡も見られてやや不気味。雨が降るとすこし危ないそうだ。 大トチノキの手前の伏見道に合流。あとは路線バス終点の府道までぶらぶらと下るだけ。 天野酒をきこしめすというメンバはバスに乗って、小生らはフェアさんの車に便乗してシ イタケセンターまで戻り解散。早朝のガスもすっかりとれて快晴の空が広がる。モノトー ンの世界を愉しんだ今回のオフ。しかし、これほどバリエーションに富んだコースを組め る山も少ない。それだけ地元の人々に愛されている証なのだろう。同行の皆さん、とりわ け主催ののりかさんに多謝です。 ■同行: かいさん、北山さん、呉春さん、納城さん親子とご友人、のりかさん、
フェアレディさん、水谷さん、宮本さん
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