金剛山で納涼素麺オフ
平成15年 8月10日(日)
【天候】晴れたり曇ったり
【同行】別掲
久留野峠手前にて


 今年は何となく夏に元気がない。おまけに8月前半だというのに、早々と二百十日と見
まごうばかりのコースを台風10号が駆け抜けていった。

 台風一過は抜けるような晴天と決まっているのだが、今年はすっきりせず蒸し暑い。そ
んな中、のりかさんの主宰で金剛山で納涼素麺オフという嬉しい話。何はともあれ参加表
明。

 盆休みだとて、寝床でぐずぐずとしていたら、何時の間にやら6時半。こりゃいかんと
慌てて支度して7時20分自宅を出る。ガソリンやら、コンビニへ寄っていかねばならな
いので、やや焦り気味。幸い渋滞もなく、順調にロープウェイ下の府営駐車場に車を置く。

「今日は暑いかもなあ」駐車場のおじさん。
「いやぁ、今日は山頂で素麺食べるんですわ」と小生。
「ほう、そらええなあ」すかさずおじさん羨ましそうに。
集合場所のバス回転場に行くと、折良くバスが着いたところで、降り立つ登山客の中に、
もぐさんと宮本さんの見慣れた顔がある。トイレ前で雑談していれば、フェアさんが現れ
定刻9時、素麺に向かって出発進行となった。

 ロープウェイへの道からそれて、車止めのゲートを除けて、久留野峠への林道を登る。
沢沿いの涼しい道だ。とはいうものの、湿気は高くすぐに汗だくになる。キンポウゲや、
クサアジサイ、湿った場所に咲く植物を同定しながらワイワイ。その時折角教えて貰った
植物の名前だが、今はもう忘れた物が大半。歳は取りたくないものです。

 重機が置いてあると思えば、左に新しい林道が出来ている。都市近郊の山は少し見ぬ間
に刻々と変貌しているのだ。とはいうものの久留野峠の手前は昔通りにクマザサの繁る斜
面で安心する。急登もすぐに平坦となって、ダイトレに合流である。

 杉林の中を暫く登って、後はほぼ平坦路。時折、南方向が開ける。今の季節にしては遠
くまで見晴らせるようだ。

 JR北宇智からの登山道と合流し、雑木林になれば念仏坂分岐。更に車道程も広い道を
行けば、左にキャンプ場。貸しログハウスやテン場の奧に炊事場があって、テーブルには
早々と素麺の用意であった。前日泊まりで準備頂いたのりかさんに感謝しながら、ビール、
「黒牛」、「百楽門」の純米日本酒で乾杯。正午前にもう出来上がってしまった。ウーイ。
一ザルでは足らず追加を所望する面々。さぞや手がかかったことでしょう。お許しあれ。

 ジッとしていると寒いくらいに涼しい。日が陰ると途端にヒグラシの大合唱がそれに加
わる。戯れに帽子で一匹ゲット。すぐ逃がしてやったが、その瞬間、昆虫採集の親子連れ
の何か勿体なさそうに訴える目と目が合った。

 ヒラヒラと飛ぶはアサギマダラ。タテハチョウも飛来して、昆虫採集にはもってこいの
金剛山だ。

 千早園地のミュージアムに寄った後、展望台に出て山座同定を愉しむ。大峰の釈迦ヶ岳、
弥山、八剣山、稲村ヶ岳。台高の高見山、三峰山。音羽三山、壺坂寺の大観音像。大和盆
地に三輪山、額井岳。西には三国山や岩湧山、南葛城山。雲が切れて日差しがきついけれ
ど見飽きない。

 帰途は酒を過ごしたこともあって、大人しく念仏坂で。途中の水場で顔を洗い、喉を潤
す。モミジカラスウリの実はまだだったけれど、フシグロセンノウ、ゲンノショウコ、ホ
タルブクロなどを愛でながら、あっという間に車道に飛び出し、楽しい一時は大団円を迎
えたのである。

白花のゲンノショウコ

 諸般の事情で今年は氷オフが中止。その代わりといっては語弊があるが、今年も美味し
いオフが楽しめた。みなさん有り難うございました。とりわけお世話頂いたのりかさんに
感謝です。



■同行 のりかさん、フェアさん、宮本さん、もぐさん(五十音順)

【タイムチャート】
7:20自宅発
8:35〜8:40ロープウェイ下府営駐車場
8:45〜9:00バス回転場(集合場所)
9:22林道分岐
9:40〜9:45久留野峠
10:05地蔵の辻
10:18伏見峠
10:22念仏坂出合
10:30〜14:10 キャンプ場(素麺オフ)
千早園地、展望台
14:23念仏坂出合
15:15車道出合


 金剛山のデータ
青葉輝く金剛山』を参照下さい



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