神ノ牧温泉「虹の湯」

平成14年 1月 3日(水)
天候: 晴れ時々曇り
同行: カミさん、三女朋加
神ノ牧温泉虹の湯全景



 新年明けましておめでとうございます。本年も旧年中と変わりませずご愛顧の程お願い
申し上げます。

 昨年は色々な出来事が目まぐるしい程次々に起こりましたが、身近なところでは、何と
いっても不景気関連に勝る話題はないですね。何時まで続くかと思うと少々不安ですが、
それもこの1年限りにしたいとの思いを込め、大晦日には最寄りのお寺で除夜の鐘を撞い
て参りました。

 閑話休題、午年最初の報告は上牧町の虹の湯です。大きな敷地に幾種もの露天風呂が揃
っているということで話題にもなり、私も少々気になっていた温泉なのですが、3日、カ
ミさんを誘って行って来ました。

 西名阪道香芝ICで降りてR168を一旦北上。畠田4丁目で右折して後は道なり。ダ
イエーを過ぎた左手奧の丘の上に、鶯色を基調とした真新しい建物がありました。駐車場
は150台は収容できるそうですが、予想通り満車。駐車場待ちの車が10台以上並んで
いましたが、偶々横の駐車場が空いたのですぐに止められました。幸先善しです。(^^)

 車を降りると、いやぁ寒いですね。雪を含んだ灰色の雲が強風に千切れて飛んでいきま
す。襟をかき合わせて建物に急ぎます。ところがなんと入口に人垣。整理券をを手渡す係
員。予想はしていましたが、この寒空に「30分待ちかぁ?」と少しあきらめの心境。が、
意外に回転は速く、10分程度で係員のコール。助かったぁ〜。

 ロビーの左は軽食堂でその奧は休憩室です。うどん、枝豆、焼きそば、ビーフン。生ビ
ールがあるのを目敏く見つけておきます。売店には柿の葉寿司。この温泉を紹介したヤマ
ケイの本まで売っていました。(笑)

 券売機で入浴券を購入し受付へ。カミさんと上がりの時間を調整して、いざ入場です。
(平日600円が日祝日は700円になります。(H14年1月3日現在))

 芋の子と思いきや、中は意外に混んでいません。浴場とその奧にある露天風呂では余計
その感が強いです。基本的に備え付けられているロッカーの数迄しか入場できない上に、
ゆったり広い事があるのでしょう。

 浴場に入ると何か実験室に似た臭いがします。ナトリウムの臭いです。そういえば受付
にあったパンフには有数の高脹性温泉とありました。湯は透明ですが、飲料泉を口に含ん
でみると塩辛い味がします。それからナトリウム泉というと肌がぬるっとするものですが、
ここはそうでもありませんでした。中性の湯だからでしょう。

 浴場の奧は全面ガラスで仕切られていて、その奧が大野天風呂と呼ばれる露天風呂群で
す。早速行ってみましたが、これが大きいんです。日本庭園風の敷地に岩風呂2つ、うた
せ湯、隠れ湯、壺湯、檜風呂、五右衛門風呂、洞窟風呂、滝湯、蒸し風呂が散在している
のです。勿論、全部はしごです。で、気に入ったのは壺湯。白っぽい色の、人一人が入れ
る信楽焼の大きな壺4つが並んでいます。空いたのを見計らってザバッと飛び込みます。
入之波温泉の栃の丸太をくり抜いた湯の壺版ですわね。

 もう一つ良かったのが大釜風呂。戦前に堺で鋳造された、元々酒を造る為の釜だったそ
うです。兵隊さんが飲む酒を造るということで供出を免れて、その後、倉庫で眠っていた
らしいのですが、温泉が出来て現役復帰を果たしたとか。とにかくでかい。容積は180
リットル。大人4人が入れる大きさです。懐かしいですね。昔、おふくろの田舎で入った
五右衛門風呂を思い出しました。これは熱さ除けの踏み板が固定で入るのにコツは要りま
せんがね。(笑)

 只、一つ残念だったのは、敷地に植えられた木々が一部人造だったことですね。

 その他で面白かったのは洞窟風呂でしょうか。加古川の「みとろ荘」にもありましたね。
何となく秘密めいた感じがします。まあ、男はすべからく洞窟好きですから...。(笑)

 しかし、寒いです。湯船から出られないほど。寒風が湯気を引きちぎります。横にいた
おじさん、「風呂入りに来て寒いの初めてや」とのたまっておられました。が、露天風呂
評論家?の小生、やせ我慢です。体を洗う以外はずっと露天風呂におりました。

 尚、内湯の方はご他聞に漏れず、サウナ、ジェットバス、バイブラバス等が揃っており
ます。洗い場の数も多く待つこともありませんでした。

 入浴後、軽食堂の奧の畳の部屋で、焼きビーフンを肴にビールです。やや高台にあるの
で、西に二上、葛城、金剛の山並みが一望。葛城の山襞には雪も認められます。冬の日は
早くもその山陰に隠れようとしていました。

 ゆっくりくつろいでから外へ出ると、まだまだ人が並んでいます。駐車場待ちの車は益
々増えていました。

 それではまたお便りいたします。寒い折り体にお気をつけ下さいませ。


 備考: 銭湯形式なのでシャンプー、リンス、タオル等入浴道具は持参して下さい。

 神の牧温泉のデータ
【所在地】 奈良県北葛城郡上牧町上牧3237
【泉質】  ナトリウム塩化物泉
【温度】  39.8℃
【効能】  神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、冷え性等
【備考】  二上、葛城、金剛の連山を西に望む上牧町にある温泉で
      す。地下1500mから毎分170リットルの高脹性、
      中性の湯が湧き出しており、広い浴室と多種類の露天風
      呂が特徴です。また、施設内での食事、休憩も可能です。
      無休。近鉄大阪線五位堂駅、JR関西線王子駅から奈良
      交通バス「上牧町文化センター前」下車です。
      TEL 0745(71)1126


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