■「あけぼの平」千変万化点描 【撮影2002/5/2】

千変万化、色々な顔を見せる「あけぼの平」を姿を切り取ってみました


七面山西峰(1619m)から西に向かう踏み跡(鹿道でし
ょう)を辿ると、眼前に墨絵のような世界が広がります。
 
                        
暫くすると、ガスが急速に晴れて前方が見渡せるようになり
ました。右に「槍の尾」、その奧にヒメザサ茂るの1381
m台地が現れ、その先のCa1290mピークで宇無の川に落
ち込みます。台地には上沢池という池塘が在るようです。
 
「槍の尾」とその手前のヒメササ原が「あけぼの平」です。
台高の「桧塚」に似ているそうです。
 
「あけぼの平」に着いて驚きました。ガスが晴れ大絶景が眼
前に展開します。振り返ると七面山の東峰(右)、中峰(中央)、
西峰(左)が姿を現しています。特に東峰の南面は「大ー」と
呼ばれる標高差400mの絶壁で、宇無の川に切れ落ちてい
ます。その為、東峰は「大ーの頭」とも呼ばれます。
 
仏生が岳(1805m)の稜線を越えて西壁へ落ちるダイ
ナミックな雲の流れです。見る間に形を変える姿は恐ろし
くさえあります。仏生が岳の西壁には無数の岩が露出し、
さながら五百羅漢の世界を醸し出します。左手前は雲を被
る七面山東峰です。
 
北方を眺めると明星が岳から大峰の最高峰、八経が岳(19
15m)の大きな姿が。分厚い笠雲からガスが流れ落ちてい
ます。手前は麗らかな陽が当たる「あけぼの平」です。さっ
きまでの手がかじかむような寒さは嘘のようです。
 
 
「あけぼの平」の台地を数十m下った辺りに咲いていたミツ
バツツジの一種と思われるツツジです。最初、アケボノツツ
ジかと思いましたが、どうも違うようです。雄しべが8本、
葉も出ておらず、トサノミツバツツジでしょうか。
 


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