やしろ夢園温泉

平成13年 5月27日(日)
天候:曇り
同行:カミさん、三女朋加
やしろ夢園温泉玄関



前略。

 梅雨の走りでしょうか。ちょっと鬱陶しい天気が続きますねぇ。この日曜も天気が良く
ないという予報なので、早々と山行きは諦めました。こういう時季はお湯が一番いいとい
うわけで、家族孝行に温泉でも行くかと方向転換。

 さて何処へ行こうか思案投げ首でしたが、やっぱり露天風呂が無いといけません。そこ
で今回の『いで湯の落とし文』は意外と近い社町の夢園温泉です。

 昼を食べて1時前に出発。もう一寸早く行くつもりが、女子供が同伴なので遅れるのは
致し方ありませんね。まあ高速使えば1時間チョイで行けますしね。

 目論見通り、2時前には滝野社ICに着いてR175を南下。夢園温泉は「家原」とか
いう字にあるとの事で、見当をつけて左折しましたが見当たらず。偶然、赤信号で止まっ
た右手に夢園温泉の古い看板を発見。念の為、向かいから歩いてきたおばさんに場所を尋
ねると、逆方向の西へ国道を越えた所だと教えてもらって、Uターン。成程、大きな立て
看板がありました。

 右へ曲がり、工場風の建物の横を進んで行くと広場で、そこが夢園温泉の玄関前でした。
 建物の前には数台の車が止まっているだけ。今日はゆっくり入れそうです。期待に違わ
ず、ちょうど団体さんもチェックアウトの真っ最中で、こらますます好いですね。

 玄関右に受付があって、金千円也を払います。正面はガラス張りで広い石庭が眺められ
るので、座って一休み。

 何でも赤紫色のサツキが満開の庭の石は全て、能勢の切畑から採石して運んできたのだ
とか。中央の高さ5m位の天に向かう一際大きな石は蛇岩石と呼ぶらしく、重さは20ト
ンもあるそうです。その石庭を囲む形で数寄屋造りの宿泊棟がありました。

 さて、目当ての風呂は売店横の廊下を石庭に沿って進んだ右手にあります。

 脱衣場、風呂とも誰もいません。これは良いチャンスとばかり、露天風呂をデジカメで
撮っておきます。(^^ゝ

 ところで服を脱ぎかけてはたと気づきました。脱衣場には乱れ籠しかありません。少々
貴重品が心配なので、慌てて戻って受付に預けることにしました。ここは貴重品入れが欲
しいところですね。

 湯船は浴室奥と右側にあって、右の方は深さ10cmと浅く、うたた寝しながら湯に浸
かれる趣向。もっとも寝ぼけて溺れても知りませんよ。(笑)

 奥左にあるガラス扉を開け藤棚の下、飛び石伝いに露天風呂に向かいます。横の説明板
には雲母風呂とあります。昭和61年、能勢の黒御影石をくり抜いて造られた湯船は重さ
が30トン。雲母が金色に光るのだそうです。

能勢の黒御影石の30トンもの一枚岩で出来た露天風呂

 貸切状態の風呂に浸かります。やや温めの湯は無色透明。大きな石の下から流れてくる
湯を舐めてみると、しょっぱいような、苦いような、渋いような。やや複雑な味です。そ
の分なんか御利益がありそうな、なんかこう温泉って云う感じです。

 塀の向こうから声が聞こえてきます。後日、Sさんに伺った話では、以前は女風呂が丸
見えだったとのことですが、今は割竹で造られたの塀と成長した常緑樹で、勿論そんなこ
とはありません。残念ながら。(笑)

 時折、薄日が射す中、ゆっくりと湯を愉しみました。

 風呂上がり。売店横の南側の座敷で休憩です。ダービー中継を見ながら恒例缶ビール。
そこへカミさん連中も戻ってきました。

 部屋の入口から音楽が聞こえてきたと思えば、隣の大広間で映画が始まっています。忠
臣蔵。そういえばパンフレットに依ると、この辺りは昔、播州赤穂藩の領地だったとか。
近在のお寺で供養祭が催されるというポスターも張られていました。

 最後まで見たかったのですが、どうもテレビ東京系列が正月恒例で放映している超ワイ
ド時代劇の再映のようで、何時終わるやら。というわけで適当なところでお暇しました。

 帰りは高速料金節約の為、神戸三田まで一般道を走ります。三草山遊歩道という標識を
見つけ、懐かしく思いながら東播磨を後にしたのでした。

 これからじめじめと蒸し暑くなる季節が近づいて来ます。体調にはくれぐれもお気をつ
け下さい。それではまた。
                                      草々

註)シャンプー、リンスは完備

 夢園温泉のデータ
【所在地】 兵庫県加東郡社町千鳥河畔      
【泉質】  含塩希土塩化物泉
【温度】  17℃
【効能】  神経痛、リュウマチ、冷え症、切り傷等
【備考】  滝野社ICのすぐ側にある温泉です。江戸時代、この辺
      りは赤穂藩の領地で、赤穂浪士が発見した湯治場が前身
      といわれます。5千坪に及ぶ敷地内には石庭を中心に数
      寄屋造りの宿泊施設が並んでおり、社交ダンス場、ゲー
      トボール場が併設されています。付近には兵庫県フラワ
      ーセンター、東条湖、西国札所の清水寺、一乗寺、円教
      寺等があります。木曜日が定休日です。
      TEL 0795(42)0457


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