雪彦温泉

平成13年 9月 9日(日)
天候:晴れたり曇ったり
同行:大加茂さん、えびたさん
雪彦温泉



 前略。

 又お便りします。

 久しぶりに山らしい山に登ってきました。播州の夢前町にある雪彦山です。標高は千m
にも満たないのですが、石英粗面岩の岩峰が林立し、岩また岩の険しい山でした。

 この雪彦山へは夢前川の清流を遡るのですが、途中、左手に一軒の建物があって、雪彦
温泉の看板が出ていました。露天風呂も新設されたそうで、帰りに汗を流そうと一緒に登
山した方々と寄ってみたわけです。

夢前川を渡って駐車場に車を止めます。シーズンには沢山の登山客が立寄って行くので、
入れない時もあると聞いていたのですが、台風接近の影響で少々暑いので登山客も少なか
ったのでしょう。すぐに入れました。

 建物の周囲は芝生になっていて、小さな池には鯉が泳いでいます。思いの外、真新しい
建物です。靴を脱ぎ、受付で600円也を払うと、魚の練り製品のような物をくれました。
大加茂さんに聞くと、この温泉、地元の蒲鉾会社が経営しているのだそうです。道理で。
これ食べると美味しかったです。

 ロビーには軽食堂があって風呂上がりの方がくつろいでいます。そこを抜けて廊下を曲
がって、脱衣室へ入ります。脱衣箱は例のコインロッカー方式ですが、あとで100円戻
ってきますのでお忘れなく。(笑)

 浴場は通常の銭湯風の四角い浴槽です。そこを抜けた奧に岩風呂ふうの露天風呂があり
ました。

 露天風呂は東屋を塀で仕切って片方が男風呂、もう一方が女風呂になっています。湯は
やや黄味を帯びてはいますが透明です。やや硫黄臭がするそうですが、小生には分かりま
せんでした。またPHは9とアルカリ性ですが、それ程の潮解性は示しませんでした。肌
にやさしい温泉ですね。でも微量の砒素が含まれているそうで、飲むなという注意書きが
ありました。

 風呂上がり。2階が休憩室だというので、3人で行くことにしました。

 長机が置かれた畳の部屋で、鼾をかいて寝ている人もいます。剥いた梨を容器に詰めて
持ってきて食べている人もいて、近所の人達の憩いの場ともなっているようでした。

 空いている場所を見つけて火照りが収まるのを待ちがてら、四方山話に花を咲かせます。
今日の感想やMLの話、山行の話で盛り上がりました。

 表に出ると蒸し暑さが待っていました。でも、四方の緑の山々を見ていると、都会のあ
のいやらしい暑さとは性質が異なるようです。

 帰途、道沿いには早くも彼岸花が咲いていました。暑いとは云っても秋はすぐそこですね。

 さて、これからまだ車で戻らなきゃなりません。今日はこれまで。ご機嫌よう

                                       草々
註)シャンプー、リンスは完備ですがタオルは持参下さい。

 雪彦温泉のデータ
【所在地】 兵庫県飾磨郡夢前町山之内掛の谷甲120
【泉質】  アルカリ性単純泉
【温度】  27.8℃
【効能】  神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え症等
【備考】  夢前川を遡った、雪彦山の麓近くに湧く温泉です。湯は
      やや黄味を帯びた無色ですが微量の砒素が含まれており、
      規定以上の飲用は控えましょう。建物1階のロビーには
      軽食堂、2階には無料休憩室があり、雪彦山登山の帰り
      に利用すると良いでしょう。神姫バス河原口バス停から
      すぐですが、本数が少なく、マイカーが便利です。(休
      館は年末年始)料金:大人600円(H13/8現在)
      TEL 07933(8)0600


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