山南薬草薬樹園リフレッシュ館

　前略
　今日は兵庫県山南町の石金山でのオフへ参加してきました。雨で一時は開催が危ぶまれ
たのですが、徐々に晴れ間が広がり、後半は快晴に。スズメバチとの遭遇や道を間違えた
りなどのハプニングが有りはしたものの、展望はバッチリで、楽しい時を過ごしました。

　帰途、Ｓさんと立ち寄ったのが、山南薬草薬樹公園内にあるリフレッシュ館です。

　加古川に架かる井原橋を渡って和田の集落を西に抜けていくと、左手に白い建物が見え
てきます。不老長寿と彫られた大きな石碑が建っています。よく流行っているようで、お
年寄りが入れ替わり立ち替わり玄関を行き来しています。

　建物に入り、ロビー右手が資料コーナー。薬研や古い薬の看板。昭和初期の漢方薬の製
造風景。ガラスケースの中には、「乳明膏」とか云う塗り薬の効能と塗布方法を書いた紙。
こんな古いの見るの、私、好きなんですよねぇ。話は飛びますが、以前、神戸の図書館で
昭和初期の電話帳を見たことがあります。今は滅んでしまったような職業が載っていまし
た。「悉皆屋」これなんだかご存じですか？答えは着物の染色や洗い張りをする職業なん
ですよ。今は着物も滅多に着ませんから、一部を除いて無くなってしまったでしょうねぇ。

　さて、そんなのを見学しながら受付の前を左に抜けて、自販機で入浴券を買い求めます。
５００円（H13/11現在）とまあリゾナブルな方でしょうか。入浴券と下駄箱の鍵を受付に
手渡して、ロッカーの鍵を受け取り、そそくさと服を脱いで浴室に飛び込みます。

　ガラス戸を開けると右手に水風呂と大浴槽。石で出来た大きなスッポンの置物の下から
湯が出ています。まずこの大浴槽で手足を伸ばしました。思わず「ウェｪ～」と声が出る心
地よさです。しばらくＳさんと取り留めのない雑談。その内に庭に向かってガラス戸があ
るのに気づきました。
「ひょっとして露天風呂？」Ｓさんと顔を見合わせ、しめしめとガラス戸を開けます。と
ころが何とそこには椅子は置いてあれども湯船はなし。
「ん？」
結局、のぼせ防ぎの涼み場所だったんですね。おかしいと思いました。
その横がガラス張りのサンルーム風の薬草風呂だったので入ってみました。今日の薬草は
「当帰」。セリ科の植物で、沈静、神経に効果があるのだとか。茶色の湯に強烈な生薬の
匂い。如何にも効きそうでした。

　風呂上がり、喉が渇きます。自販機はと捜していたら、無料で薬草の入った冷茶が飲め
るスペースがありました。３種類全部飲みました。欲どおしいですかね。（笑）

　さて、Ｓさん。「明日の予定は？」当方「うーん、未だ決まってない。」Ｓさん「こっ
ちもやぁ。」そんな会話を交わしながら、早くも暮れなずむ山南町を後にしたのでした。
　
　薬草御膳を賞味できるレストランもあり、庭の散策も出来るので家族で来ても良い所で
はないでしょうか。何かの折りでも訪ねられては如何でしょうか。それではまた．．．。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　草々
■備考：　シャンプー、リンス完備。タオルは持参下さい。

山南薬草薬樹園リフレッシュ館
	`平成１３年１１月１０日（土）` `天候：雨のち晴れ` `同行：Ｓさん`
`山南薬草薬樹園リフレッシュ館全景`