爽秋オフは大盛況〜妙見谷から金剛山 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成13年 9月24日(月) 天候: 晴れ 同行: 別掲 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
妙見谷の岩場をロープを伝って渡る低徘派一行 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
快晴続きの3連休、その最後の日に開催された金剛山での低徘オフだったが、これが丹 波での蛇山干支オフ以来の大盛況となった。金剛山については、今まで千早本道や念仏坂 といい、ダイトレといい、先入観としてあまりに整備され過ぎた感を持っていたのだが、 今回紹介頂き歩いたコースは、金剛山にもこんな良いコースがと思える、沢遡行あり雑木 の尾根道ありと変化に富んだコース。青空の下で全員楽しい一時を過ごし、無事下山。成 功裏の内に終了となった。以下にその顛末の一端を紹介する。 今日も起床すると素晴らしい天気。これだけ快晴が続くのも珍しいのではないだろうか。 外へ出るとひんやりした外気が秋本番の到来を告げている。 少し余裕を見て7時過ぎの出発。ところが阪神高速環状線に入った頃だろうか、デジカ メを忘れた事に気づく。前日に持ち物の準備をしたはずなのだが...。これからは指差 点呼が必要かも...。(-_-;) 仕様がないので途中のコンビニで使い捨てカメラを購入。 カメラ代に現像代。痛い出費である。(お陰でご覧のようにいい写真が撮れず) R309から千早赤阪村森屋で府道。後は一本道。徐々に山襞が迫ってきたところで、 千早登山口のバス停。いつも利用する駐車場に車を入れる。準備を終え、歩き出した途端、 かねちゃんの車。ついでえびたさん、杉崎さんの車も到着した。 集合場所のウッディハートはそこから約10分。が、誰もいない。人懐こい飼い犬と子 供2人。だが、9時少し前にのりかさんらが集まってき、本日のメンバが全員集合。 恒例の自己紹介。総勢何と20名。これだけ多いと大変だ。しかも個性豊かな連中が多 いときては...。 さあ、出発。妙見谷に架かる橋の袂、妙見谷の左岸に林道が延びている。ゲートをよけ て朝露に湿った谷沿いの地道をワイワイと進む。早くも沢山のツリフネソウが出迎える。 ツルニンジン(ジイソブ)の面白い花が揺れている。ゲンノショウコやアキチョウジ、タ ニソバの金平糖のようなピンクの花。そしてセンブリに似たアケボノソウ。その他の名前 も知らない花々。花好きには嬉しいコースである。 橋を渡って右岸に移る。林道はいつしか狭まり、本格的な山道となって妙見谷に沿う。 幾度か沢を渡渉する。しばらく遡行すると左手、V字型に深まった谷下に幾段かに分かれ た滝が現れる。迂回路もあるが右手の岩場をへつるように進む。雪彦山で見慣れた光景。 しかもロープがあるので心配なし。却って迂回路の方が、梯子を登ったりで怖いんではな かろうか? やがて右手に曲がると高さ15m程の優美な滝が現れた。妙見滝。水音が心地よい。朝 日に透かして細かい水の飛沫が光る。早朝に来て沢歩きをしていた笹倉さん他3名と合流 し、一同ここで小休止。差し入れの梨なぞを頂く。美味。 ここからは、所によっては小さな廊下のような部分が現れ、沢自体が登山道となり、簡 単沢登りが体験できて面白い。(尤も雨上がりはこの限りではありません。迂回路あり) 構成している岩は花崗岩で、些かざらついていて滑り難くしかも白く明るい。その間を透 明な水が走る。 両側がやや開けたと思った所で水場が現れた。山頂まで1時間の手書きの標識がある。 後先、隊列が延びたこともあり、ここで小休止。岩間からしみ出す水を少々頂く。 沢を右に左にしながらザレ場などを過ぎて、徐々に傾斜が増してくると、ようやく水量 も細り、最後には頭大の岩が転がる涸れ沢となる。しかも見上げれば半端でない傾斜であ る。そこを行くのかと思っていると、右手から合流する沢がある。テープはそちらを示し ている。 木々に掴まらないと登れないほど傾斜は急だが、今日は体調が良いのか雪彦山の時より は体が楽。やはり暑さと湿度の違いなのであろうか、汗で眼鏡が曇るということもない。 手元の温度計は14℃を示していた。 そんな折り、倒木に灰色がかった綺麗なキノコが鈴なりなのを見つける。いい匂いだし 食べられそうにも思うが、やはり怖さが先に立つ。(シロヒラタケらしいとのことでした) 漸く上方に空の色が木々を透かして見えるようになる。高度計は1000mの大台に乗 った。苔むした大きなブナが生える。足元にはミカエリソウの群落。傾斜が緩んでくると、 「あっ?ここへ出てくるのかぁ。知らなかったなぁ。」というほど唐突に、左手に千早本 道の階段道が現れた。直ぐ先は金剛山登山200回の掲示板であった。 軽食堂を兼ねる売店付近は相変わらず人が多い。ちょっとした繁華街のようだ。その人 混みを縫って、国見城址広場にある金剛山の立派な標識の前で全員で記念撮影する。 売店前まで戻り、今度はオタカラコウの黄色い花が咲く転法輪寺の本堂前から左へ、葛 木神社の裏手のブナ林を廻る。この辺りは季節になるとカタクリが咲くそうだ。本道との 合流点付近では北に葛城山が手に取るように見えた。樹齢数百年の仁王杉のある水越峠道 との出合い。辻には古い石の道しるべ。山道とは思えない広い道を南へ向かう。 一等三角点のある湧出岳への道を左に過ごし、やや右にカーブして間もなく展望台。快 晴の空の下、吉野川が蛇行する平野部の奥に、大峰山脈の山並みが望める。その左側の三 角形をした高見山が印象的。更に左に目を移せば大和平野。先週訪れた大和三山も行儀良 く並んでいる。手すりに掲示された展望図を参考に皆さんワイワイと山座同定に余念なし。 しばし鳥になった気分を味わった後、一同はここから移動、千早園地で待望の昼食タイ ム。今日の小生はキツネうどんとにぎり寿司。その前に香楠荘の自販機で缶ビールを入手。 大峰山脈を肴にグビッ。う〜ん。喉が鳴るなり法隆寺。 と、目の前に紙コップ。皆さんからの差し入れの銘酒だ。五條産、天野産の吟醸酒、丹 波の黒豆ワイン。もう何を飲んでいいのやら、と悲鳴を上げつつ全て頂いた。(^^)ゞ そ してペンギンさんからは恒例食後のコーヒー。
り沢山。しばし時を忘れて愉しむ。 この後は新築された星と自然のミュージアムを見学。近年、この種の建物があちこちに 出来ている。最近では天川のエコミュージアム。今回は設置されている天体望遠鏡で太陽 の黒点を観察するおまけもあった。 さて、下山路は当初、中葛城山をピストンした後、久留野峠からの予定であったそうだ が、金剛山の登山道が主要コース以外は立入禁止になりそうだとのことで、今の内にと急 遽、地図にない道「カタクリ道」を行くこととなった。こういう臨機の変更も地元の方の 先導があればこそだ。有り難い。 流石に地図に記載がないということで入口は分かり難かったものの、急で細いが良く踏 まれたいい道が尾根上に続く。モミジイチゴが目立つ、雑木の中のなかなか心地よい道で ある。コンゴウゼミがジージーと鳴いている。白いヨメナと思しき花。ロープウエイが左 上方近くに見えるがやがて遠ざかる。それと入れ替わって、右側に大きな細尾谷が近づい てくるに従って、小さかった沢音が徐々に大きくなってくる。同時にツリフネソウがあち こちに顔を見せ始める。やがて沢に出て、通称シルバーコースと呼ばれる細尾谷道に合流。 水場で休憩して、更に沢沿いにしばらく降るとすぐに念仏坂からの伏見林道に合流した。 これも「へぇー、ここに合流するの?」という感じ。テープが木に巻かれていたが、勿論 ガイドブックにはなく、外来の者ではちょっと気づかないコースである。 伏見林道は舗装路で味気ないが、道端には秋の花が咲き、皆さんと話しながらであるか ら退屈しない。すぐにバスが通る府道に合流。 タヌキさん達の車の駐車場所はここから直ぐの場所であった。ここでタヌキさん夫妻か らお土産の黒豆パンを頂く。毎度毎度有り難うございます。ちゃっかり、家族の分まで頂 きました。m(_ _)m 時刻は三時半。一抹の名残惜しさを胸に、本日の盛況低徘オフはここでお開き。またの 再開を約しての散会となった。 多彩な顔を見せる金剛山。これ程バリエーションルートが多いとは知らなかった。しか し、まもなく主要ルート以外は通行禁止になるという。残念だがこれ程登山客が多くては、 弊害も半端じゃないに違いない。でも、その前に金剛山の魅力の一部に触れられたことは 幸運だったという他はない。沢歩きの初歩の初歩も体験できたし、コーディネイトして頂 いたのりかさん、フェアレディさん。そして、先導して下さった納城さん有り難うござい ました。そして同行の皆さん有り難うございました。 【同行の方々】えびたさん、大加茂さん、かねちゃん、笹倉さん、しまださん、杉崎さん、 田中さん、たぬきさん御夫妻(吉住さん)、納城さん御一家、のりかさん、 フェアレディさん、ペンギンさん御夫妻(芳村さん)、みーとさん、 萌木さん【50音順】
|