香肌の湯スメール

平成13年 8月10日(金)
天候:曇り
同行:かみさん、次女あかね、
   三女朋加
ホテルスメール玄関。日帰りの入口はこの右です。遠景
は峨々たる山容の飯盛山



前略

 久方ぶりの家族旅行です。もっとも、一泊とささやかなものですけどね。インターネッ
トで一週間前に予約。盆にかかると高くなるので、その前に...。(笑)

 チェックインする前に蓮ダムの上流で水遊びの予定でしたが、にわか雨が降り出して。
空もゴロゴロいいだしましたから、残念ながら中止しました。でも水は素晴らしく綺麗で
すね。淵は淡いサファイア色でした。

 トンボが沢山飛んでいます。一匹が車のアンテナに止まったので、急いで撮ったのが下
の写真です。結構、深度浅く撮れてるでしょう?(笑)

車のアンテナに留まった赤トンボ(蓮ダム上流にて)


 チェックインは3時です。案内された和室は10畳の広さがありました。それに板の間
とトイレ、バス、付属の間。結構広い部屋でした。

 お茶を飲んで一服した後、周囲を散策。汗ばんだところで一風呂浴びに行きました。

 宿泊棟から渡り廊下を通って、レストランのある別棟に行きます。

 浴場の入口前の壁に何やら香肌峡温泉の由来が書かれています。なんでも、ある家のお
庄という若嫁が川へ行ったきり帰ってこないのを不審に思った姑が、赤子を連れて川へ行
ってみると、若嫁は赤子を受け取り、川の中の岩の窪みの湯に浸して荒れた肌を洗ってや
るのでした。ところが、いつしか若嫁の身は大蛇になっていたのでした。その後、この湯
が評判を呼び、近在の人々が争って湯に入るようになったのが香肌の湯の由来なのだとか。
面白いですね。

 さて、みだれ籠にそそくさと服を脱ぎ入れ、浴場に。大きな湯船と円形のジェットバス
が二つ。大きなガラス窓の向こうに、想像以上に大きな露天の岩風呂があります。20人
は悠に入れるでしょうね。早速飛び込んだのは云うに及びません。

奧香肌峡温泉、ホテル「スメール」内の露天岩風呂

 良い湯加減です。透明ですがほんのり黄白色を帯びた湯は、弱アルカリ性で皮膚がすべ
すべします。水深50p程ですから足を投げ出して丁度良い深さですね。

 岩に腰掛け景色を見ていると、腰の後ろがチクリと痛い。ふと見ると大きなアブです。
追い払ってもまた飛んでくるので、タオルを振り回すと、運良く当たったと見えて水面に
落ちています。あらためてしげしげ眺めると大きいですね。体長25oはありました。水
面を見ると似たような虫が落ちていました。(笑)

 風呂に入ると腹が空きますね。夕食は会席料理でレストランで食べたのですが、これが
次から次へと出て来るわ出て来るわ。満腹の上に満腹です。小うるさいカミさんも満足し
ておりました。

 翌朝、6時頃、一旦目が覚めて、ウトウトと半覚醒状態を1時間ほども続けたでしょう
か。朝食は8時頃と予め注文してあったので、それ迄の時間を利用して朝風呂へ行きまし
た。

 朝から湯など、旅ならではの贅沢ですね。ゆったりと湯の中に身を沈めました。湯船か
ら見上げる空は、生憎今日も曇っています。左手の山からガスが湧き出てきて、流れるの
が麓からも認められます。飯盛山の尖った頂と直下の断崖はいつの間にか隠れてしまいま
した。一幅の墨絵を見る思いです。しかし時が経つにつれガスは薄れていき、再び眺めた
時には跡形もなく消えていました。

 チェックアウト後、売店で土産物を物色し、ラウンジでコーヒーを頂いてホテルを後に
しました。建物も綺麗で、平日で大人3人以上なら1万円/人で宿泊出来ます。なかなか
リズナブルでしょ。一度泊まられたら如何でしょうか。

 帰りは高見山の麓の「たかすみ温泉」に寄ろうと思います。その落とし文はまた別の機
会に...。それでは。

                                     草々

註)シャンプー、リンスは完備ですが、日帰りの場合はタオルを持参下さい。

 奧香肌峡温泉のデータ
【所在地】 三重県飯南郡飯高町森2296−1
【泉質】  ナトリウム炭酸水素塩化物泉
【温度】  40.5℃
【効能】  月経障害、皮膚病、高血圧症、虚弱体質等
【備考】  台高に発し、伊勢湾に注ぐ櫛田川上流の景観地、香肌
      峡畔に建つ第三セクター経営のホテル「スメール」内
      に湧く温泉です。台高東北部の山々に囲まれ、迷岳、
      池小屋山、高鉢山、三峰山などの登山基地でもありま
      す。車では名阪国道針ICからR370、R166を
      西へ。また近鉄松阪駅から三重交通バスがあります。
      TEL 0598(45)0003


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