有馬日帰り温泉

平成13年 5月 5日(土)
天候:薄曇り
同行:かみさん、三女朋加
有馬ビューホテル別館日帰り温泉玄関



前略。

 今日は久しぶりに家族サービスで、有馬へ出かけました。といっても御他聞に漏れず、
懐具合が寂しいので安近短の典型、日帰りです。実は、阪急電車の車内の吊り広告にあっ
たもんですから、これにしようと...。 (^^);

 ところで「日帰り温泉」は有馬ヘルスセンターのリニューアルした名前で、阪急グルー
プだったなんて、知らなかったでしょう?かく言う私もねぇ。

 ファミリーランドへ向かう車で、R176の歌劇場前の交差点から東は大渋滞。裏道通
ったりしながら、ほうほうの体で生瀬へ抜けます。いつの間にやらバイパスが完成してい
て、ここの渋滞は解消されたようですが、その手前で混んでては仕方ないですね。河原で
バーベキューする家族で賑わう武庫川を右に見て、県道宝塚唐櫃線に入ります。新緑滴る
六甲の山並み、いいですねぇ。今の季節。ミツバツツジの花は終わり、今はピンクのモチ
ツツジでしょうか。ウツギのような白い花も満開です。

 芦有道路のゲート前を直進すれば、すぐに有馬ヘルスセンターです。混んでいるかと思
いましたが、結構、駐車場が広いので助かりました。

 別館の玄関前は庭園になっていて、今は色とりどりのツツジが満開。藤棚からも薄紫の
花房が垂れ下がり綺麗です。説明板によると、この辺りの標高は400mなんだそうです。
夏涼しいということをPRしてるんでしょうかねぇ。

 さて、中へ入ります。ヘルスセンターや今流行りのスパ施設の場合、小銭を用意してお
くことが慌てない秘訣ですね。下駄箱は有料50円。貴重品入れは100円。但し、これ
は返却されるとのこと。脱衣箱が50円。普通100円のところが50円ですから、まあ
了としましょう。そうそう、因みに入館料は1900円でした。

 腹が減ったので、先にレストランで昼食。生ビール期間限定価格で380円でした。

 脱衣場に行くとえらい混み様です。浴場もさぞかしと思いきや、有馬一の大浴場という
だけあって、混んではいますが、立錐の余地無しというほどでもありません。浴槽は有馬
を愛した太閤秀吉にあやかったのでしょう瓢箪の形をしていて、それぞれ金泉、銀泉とな
っています。湯の湧き出る所は盃の形でした。屈指のラジウム含有量を誇る銀泉に入った
後、金泉に浸かります。赤茶けた色は含まれた鉄が酸化した色です。もっとドロドロして
いたと記憶していますが、意外とサラサラしていました。若干金気臭いのが温泉というイ
メージを膨らませてくれますね。

 これで露天風呂が有れば最高なのですが、残念ながら...。そういえば、以前に訪れ
た公営の有馬温泉会館にも無かったような。簡保センターはどうでしょうかねぇ?

 しかし良く温もります。汗が噴き出す風呂上がり。演芸場にてアトラクションやってい
ますと丁度、館内放送を流していましたので、缶ビール片手に行ってみることにしました。
 
 大浴場と同じ階にある演芸場。何か懐かしい感じです。昔、親父らに連れていってもら
ったのを思い出しました。舞台の造花、三ツ矢サイダーとか書かれた提灯、昭和30年代
風の演歌。このレトロさ、アナクロニズム、スノッブさ、キッチュさ、砂糖と云うよりサ
ッカリン、ズルチンの世界ですね、この俗っぽさは。なんか好きですねぇ。天王寺の動物
園前界隈と相通ずるものがありますよね。

入浴後はビールを飲みながら大演芸場で専属タレントの踊
りや演歌を楽しむ

 チャンチャカ、チャンチャカ演歌が流れています。おーっやりますねぇ。中年のおばさ
んが白塗り、着物で踊っています。ありゃ目が合ってしまいました。照れるなぁ。

 次は中年小父さんの踊り。この人は司会も演歌もこなし大忙しでした。

 その後は歌謡ショー。コロンビア専属の女性とさっきの小父さんの歌。「箱根八里の半
次郎」は受けてましたよ。「やだねったら、やだね。」

 ショーがはねた後は一寸哀愁が漂いますね。暫くその余韻に浸ってから、ゲームコーナ
ーから売店コーナーに廻ります。近所へのお土産は勿論名物炭酸煎餅でした。

 駐車場へ戻ると、近くで何かゴボゴボ音がするので、見ると自家源泉。地下320mか
ら汲み上げているそうです。金気臭いにおいが漂っていました。

 安上がりの一日。でもやっぱりなんやかやとかかりますねえ。弁当もって野山行くのが
やっぱり一番いいですね。うん。

 それでは、いずれまた。
                                      草々

■註)シャンプー、リンス完備、タオルは料金に含まれています。

 有馬温泉のデータ
【所在地】 兵庫県神戸市
【泉質】  含鉄食塩泉、炭酸泉
【温度】  98℃
【備考】  日本書紀にも記され、太閤秀吉も愛した日本三大古湯の
      一つで、六甲山の北に温泉街を形成し、京阪神の奥座敷
      として親しまれる温泉です。
      日帰り温泉は有馬ビューホテルの別館で有馬ヘルスセン
      ターのリニューアルした名前です。レストラン、ボーリ
      ング場、プール、演芸場が揃っている一大歓楽街です。
      神戸電鉄有馬温泉駅他、阪急梅田駅から急行バス、ケー
      ブル、ロープウェイを使って六甲山越えも可能です。


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